昭和の空想特撮作品は戦争が絡むEPが目立つ

 明日からコチラも盆休みに入るのだが8月15日が終戦記念日と
いう事もあってドキュメンタリーで戦争モノを度々目にする事に
なる。

 そんな中で空想特撮作品では54ゴジラが水爆の影響で怪物化
した怪獣ゴジラが登場するなど戦争兵器の影響が描かれていた
だけでなく、ゴジラを倒すオキシジェンデストロイヤーを開発
した芹沢大介博士も戦争の影響で顔に傷を負っていた。

 電送人間や海底軍艦に鉄人28号など太平洋戦争末期に劣勢に
なっていた日本軍が、起死回生の切り札として開発中だったも
のが復活した物語も多々ある。

 フランケンシュタイン対バラゴンの場合は大戦末期にナチス・
ドイツが研究していた永遠の生命力を持つ心臓をもとに不死身の
兵士を作ろうとする話からのスタートだ。

 TV作品でもマイティジャックでは祖国よ永遠なれには敵組織
Qの幹部が第2次大戦後にエリジアが独立を果たした時の英雄が
旧日本軍の兵士だった話が出て来るし、メスと口紅でも水棲人間
を作る研究をしている旧ナチスのヨセフ・メンゲル博士が登場
していたのを思い出す。

 また怪奇大作戦では4話:恐怖の電話や5話:死神の子守歌に
12話:霧の童話、15話:24年目の復讐、23話:呪いの壺などが
戦争絡みのEPである。

 ガメラ対バルゴンでは第2次大戦中にニューギニアで平田一郎が
巨大オパールを見つけて隠していたのを戦友の遺骨収集と称し、
オパールを取りに行くところがら物語は始まるわけだから現在で
は作りづらいものがあるだろう。

 仮面ライダーでは死神カメレオン編でナチス復興のための財宝を
巡る内容だから、たしかに当時は終戦から25年ほどしか経ってない
し戦争体験のあるスタッフも多かっただろうから作りやすいとは思
うのだ。

 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (Bill McCreary)
2017-08-13 00:03:26
私は未見ですが、「ノストラダムスの大予言」でなぜかニューギニアが出てくるのも、戦争の記憶の変形バージョンみたいなものがあるのかもですね。

>芹沢大介博士

平田昭彦は、一高→東京大学法学部ですから、本来は俳優というより、もし映画関係の仕事をするのなら、むしろプロヂューサーか東宝の社長でも目指すべき人間なのですが、やっぱり俳優が好きな人だったんでしょうね。法学部出身者は、助監督にもあまりならないし。大島渚監督や山田洋次監督はめずらしいタイプです。

私は同時代で知っているわけでもありませんが、70年代くらいまではこの時期は戦争映画をやるというのが一つのお約束みたいなところもありましたよね。
 
 
 
12月の忠臣蔵と並ぶ (こーじ)
2017-08-14 23:43:01
>Bill McCreary様

 たしかに盆前の戦争映画は年末の忠臣蔵と並ぶ日本の風物詩でもありましたね。

 平田昭彦は以前ミスターKの扮装で死ね死ね団のテーマに合わせて踊っていた事もあったようですし、ゼットン星人の着ぐるみを着用して演技するなど特撮作品への愛情満載の人ですよね。
 
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