石川祐希のイタリア移籍は男子バレー復活への第一歩

男子バレー石川祐希、伊セリエAへ 中大に籍置いたまま

 男子バレー日本代表の石川祐希が12月から来年3月までイタリア
・セリエAのラティーナに加入する事になったというニュースが
載っていた。

 大学に籍を置いたままイタリアでプレーするという異例の措置
だが、とりあえずぬるま湯の日本でプレーするよりもマシだし願
わくば期間限定ではなくイタリアに完全移籍して欲しいもの。

 以前も記したのだが男子日本代表がリオ五輪に出場し損なった
のは修羅場をくぐった経験のある選手がが他の国以上に不足して
いるのは明らかで、実際に代表メンバー全員が国内組だったのが
何よりの証拠だ。

 平生往生とはよく言ったものでテストの時だけ必死に勉強しても
普段やってなければ高得点が取れないのと同様、代表合宿の時だけ
頑張って強化しても選手達が日頃プレーしているVプレミアリーグ
のレベルは海外のプロリーグに比べれば決して高くないため本当の
意味の強化にはなっていない。

 日本の敗因となったサーブミスもVプレミアリーグでは外しても
‘ドンマイ’で済まされるが海外なら外国人選手という事もあって
ブーイングの嵐だし、サーブミスが続けば下手すると起用してもら
えなくなるというプレッシャーの中で過ごすのだから精度が上がる
のは当然だろう。

 Vプレミアリーグの関係者にしてみるとスターが海外でプレーする
のは集客的やマスコミへの露出を考えて難色を示すだろうし、代表
関係者にとっても代表合宿への招集が国内組ほど容易ではないため
喜ばしい事ではないだろう。

 ただバレーがプロ化した現在ミュンヘンで金メダルを取った時の
松平ジャパンのように頻繁に代表チームが集まって活動する事は
不可能なわけで、以前吉井妙子氏が語っていたように1人のカリス
マ指導者によって狂気の世界に身を置くのではなく個人が自らの
意思で狂気の世界に飛び込まないと本当の強化はできない時代だ。

 男子バレーが東京でメダルを狙うのなら優秀な外国人監督に率い
られるだけでなく石川をきっかけに、柳田将洋をはじめとしたネク
スト4の面々が海外でプレーしレギュラーを取る事こそが重要なの
だから。

 

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