カネロ・アルバレスvsチャベス・ジュニア、メキシコの2大スター激突
日本時間の今日ラスベガスのT--モバイルアリーナで行なわれた
ミドル級ノンタイトル12回戦はWBO:Sミドル級王者のサウル・
カネロ・アルバレスが、元WBC:ミドル級王者のフリオ・セサー
ル・チャベスJrにジャッジ3者とも120-108という大差の判定勝
ちで注目のメキシカンライバル対決を制した。
ミドル級の絶対王者ゲンナジー・ゴロフキンとの対戦が噂される
Sウエルター級のカネロに対して、SミドルやLヘビー級で戦って
いるもののオーバーウェート癖があるチャベスJrだから試合前は
特にチャベスJrが計量をパスできるのかというのが注目されてい
たが幸い両者ミドル級のリミットを約2㌔越える164、5ポンドの
キャッチウェイトをパス。
こうなるとカネロが体格で上回るチャベスJr相手にどういった
戦いを見せるかというのが焦点となり、メキシコのスター対決と
いう事から激戦が予想されたのだが・・・・
試合はスタートからカネロが旺盛な手数で圧倒するのに対しチャ
ベスJrは時おり反撃するもののカネロには全く脅威にならず、カ
ネロもダメージは与えているが仕留めには行かないという展開で進
むため場内からはブーイングが沸き起こる。
後半のスタミナ切れが心配されたカネロだがチャベスJrの手数が
少ないため全くペースダウンをする気配も見せずにラウンドは進み、
終盤明らかにポイントで劣勢となっているので倒さないと勝てない
はずのチャベスJrの攻勢も殆ど見られずに終了ゴングを聞くハメに。
完全な期待外れの内容だったわけだが場内が最も沸いたのはカネ
ロへのインタビュー終了後にゲンナジー・ゴロフキンがリングに上
がり9月16日に対戦が決まった事で、結果的にカネロにとって今日
の試合はゴロフキン戦へのチューンナップマッチという形だったと
いう事になるだろう。