高校野球では99年春から初戦の試合で2回表裏の攻守交代時に攻撃側の
校歌が流されるようになって以来、現在まで14年もの間このシステムが続いて
いる。
せっかく甲子園に出て来たのだから校歌を聞けないのは・・・・という心遣いから
のようで、この企画自体は決して悪いと思わないものの試合中に校歌を流す
ぐらいなら試合前にベンチ前に整列させて流した方がいいのでは?と思う。
ご存知のように最近あらゆる団体種目の国際試合を見ていたら、試合前に
両国国歌の吹奏を行っている。
これをやる事によって試合に臨む心のスイッチが入るので、集中力を増す
サイキックアップの効果があるようだから決して悪いものではない。
それを考えれば校歌を試合中に流すなら試合前に整列させ試合に臨むムードを
高めるという形でやった方が よっぽど効果的だし、校歌が流れている間に
プレーは始まらないのだから時間的なロスもない。
試合時間短縮に妙に熱心な高野連は、78年から高松商が最初の守備に入る
前に3塁ベースを囲んでキャプテンが口に含んだ水をかける‘志摩供養’という
儀式をノック前に行うよう変更させている。
ここまでやるならば試合をわざわざ中断させて校歌を流して流れを切る現行の
方式よりも、試合開始を少し遅くしても流れを切らない方がいいのではない
だろうか。