諸刃の剣である超兵器を開発すると・・・

 先日WOWOWでOAされた東宝製作の惑星大戦争は福田純監督
作品で、敵のボスキャラが睦五郎という事もあってゴジラ対メカ
ゴジラ的な演出が目立っていた。

 そんな中で海底軍艦に登場した万能戦艦・轟天を宇宙防衛艦に
したり艦長の滝川博士を宇宙大戦争の池部良が演じたりするなど、
こちらは東宝特撮テイストが満載だったのだが東宝作品で必ず描
かれる‘お約束’もあった。

 それは強大な敵を倒す超兵器で決着を付ける一方で、開発した
者は最終的に命を落とすというパターン。

 惑星大戦争では金星でメシエ13球状星団恒星ヨミ第3惑星の大
魔艦と砲撃戦を展開しリボルバービームでダメージを与えるのだ
が、敵の切り札・重力砲で大破してしまい滝川博士自らが乗り込
んだエーテル爆弾を搭載したダイヤモンド・ファイバー製超高速
ドリルで特攻し大魔艦を撃破するというもの。

 ここでメインドリルに搭載されたエーテル爆弾というのは滝川
博士が轟天の開発中に成功した、大規模に作れば銀河系全体をも
吹き飛ばす事ができる物質でヨミ第3惑星人が欲しがっていた物。

 強大な敵を倒す事ができる一発逆転の超兵器だが悪用されれば
人類や地球なども滅ぼす事になるものを他の実験中に発見すると
いうのは、54ゴジラで芹沢博士が酸素の研究中に偶然発見したオ
キシジェン・デストロイヤーのパターンでゴジラを倒したものの
芹沢博士もゴジラと運命を共にするのと同じパターンだ。

 平成に入ってもゴジラvsビオランテでゴジラ細胞を使い核物質
をエネルギー源にするバクテリアをゴジラの体内に撃ち込んで、
核反応を抑え込みエネルギーを奪う抗核バクテリアが登場したの
だがゴジラの動きを止める事には成功するものの開発した白神博
士が最後に殺害され以後は使えなくなるというもの。

 これは東宝のポリシーか?プロデューサーの田中友幸の考えか
は分からないが、東宝特撮作品では‘お約束’のパターンになってい
るのは間違いない。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ワシル・ロマ... ‘監督手形’と... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。