ワシル・ロマチェンコ強し、WBO王者に完勝し2団体統一

ロマチェンコが王座統一 ペドラサに判定勝ち

 昨日NYのマディソンスクエアガーデンHULUシアターで行われた
WBA&WBOライト級王座統一戦で、WBA王者のワシル・ロマチェ
ンコがWBO王者のホセ・ペドラザに3-0の大差判定で勝ち2団体
王座統一に成功した。

 WBA王者ロマチェンコはプロ入り3戦目でWBOフェザー級タイトル
を獲得すると、3度の防衛に成功後の16年にはWBO:Sフェザー級タ
イトルを奪取し4度の防衛に成功して今年の5月にホルヘ・リナレス
に勝って3階級制覇を達成している。

 一方のペドラザは15年にIBF:Sフェザー級タイトルを奪取し2度
防衛後にタイトルを失うが、今年の8月にレイムンド・ベルトランに
勝ってコチラも2階級制覇を達成しての初防衛戦。

‘ハイテク’と呼ばれ攻防一体のスタイルが売り物のロマチェンコ
だが、5月のリナレス戦はプロ入り初のダウンを喫しTKO勝ちしたも
のの直前までの採点は互角だったし直後に右肩の手術を受けたブラ
ンク明けでもある。

 とはいえパウンド・フォー・パウンドの呼び声高いロマチェンコ
だけに、試合前の賭け率はロマチェンコ1,03なのに対しペドラザ
10倍というもの。

 試合が始まるとロマチェンコのスピードに乗った攻撃をペドラザ
が体を振ってかわしまくっているものの反撃にはつながらず、時お
り小さなパンチはヒットさせているが‘スナイパー’の異名を取る
KOにつながるようなパンチは影を潜めていた。

 そんな中で6Rぐらいからギアが上がったロマチェンコは11Rには
高速連打でペドラザが2度も膝を付くダウンを奪うなど勝敗の行方は
ほぼ見えた感じで、最終ラウンドになるとペドラザは倒されない事に
汲々としている戦い方で終了のゴングを聞いた。

 判定は119-107が1人と117-109が2人の3-0での圧勝となった
一方、倒せなかった事と5月のリナレス戦の苦戦もあり‘階級の壁’
論が巻き上がっているのも事実。

 それでも中菱級のシリーズでは主役に違いないのでロマチェンコが
希望しているマイキー・ガルシア戦が大いに楽しみになった。


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