柔道の全日本選手権は原沢久喜が復活優勝

柔道、原沢が3年ぶり2度目V 全日本選手権、王子谷倒す

 無差別で行われる柔道の全日本選手権が日本武道館で今日行われ
リオ五輪銀メダリストの原沢久喜が決勝で延長の末、3連覇を目指
した王子谷剛志に反則勝ちし3年ぶり2度目の優勝を飾った。

 試合は共に技を出し合いながらも技によるポイントが奪えず延長
に入ると大外刈りを出し合って互角の勝負で先に原沢が2つ目の指
導を貰いリーチがかかるものの、ここから王子谷がかけ逃げを取ら
れて指導数は2で並ぶと本戦&延長含めて9分を越えたところで王子
谷が根負けしたかのように3つ目の指導を取られて決着が付いた。

 4月8日の全日本体重別の時には悉く指導狙いの柔道が横行して
反則負けばかりで面白味に欠けていたのだが、同じ反則負けでも
今回の決勝は意地と意地のぶつかり合いという形で技をかけ合う
展開だったので全く違った緊迫感溢れる試合だった。

 さて今回の全日本選手権出場者の顔ぶれを見ると決勝に残った
2人だけでなく親子2代での優勝を狙う体重別王者の小川雄勢や
ロンドン五輪代表の上川大樹にリオ五輪代表を原沢と最後まで
争った七戸龍、そして下の階級からエントリーした高藤直寿や
橋本壮市に加藤博剛ら話題の選手が多いので大会前から話題に
なっていた。

 そんな中で上川が3回戦で敗れてベスト8進出ならなかったが
準々決勝では原沢-七戸という決勝でもおかしくないカードが
組まれるなど盛り上がっていた中で、最も注目を浴びていたの
は小川雄勢で準々決勝まで勝ち進み山口貴也に手こずりながら
技ありで準決勝に進出した。

 しかし準決勝では連覇中の王者・王子谷から開始早々に出足払
いで技ありを取られ逆転を狙ったものの及ばずに貫禄負けする。

 こうして決勝は王子谷ー原沢の日本のトップ対決となり予想
では延長を多く戦って勝ち上がった原沢が不利というものだっ
たし、オーバートレーニング症候群から来るブランクもあって
決勝に進出しただけでも健闘と思われたのだが執念の粘り勝ち
という事だろう。

 9月にアゼルバイジャンのバクーで開催される世界選手権の代
表には原沢と小川が選出されたので、今回は絶対王者のテディ・
リネールが欠場するようだから何としても2人のどちらかが金を
取って欲しいものだ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
>小川雄勢 (Bill McCreary)
2018-05-01 22:13:29
なんとなくですが、柔道も体操などと同様、世襲というのも変ですが、そういうスポーツになりそうな予感がしますね。斉藤仁の息子とか、古賀の子どもとか。

競技人口も減っているようだし、やや層が薄くなっているのかもです。
 
 
 
たしかに (こーじ)
2018-05-03 23:04:24
>Bill McCreary様
 たしかに2世選手が目立ちますね。

 まぁマスゴミは親子2代というのが好きですが、これが無用なプレッシャーにならねばいいのですが…
 
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