続・ノンマルトの使者について

 ‘ウルトラセブン1999最終章’というオリジナルビデオ
シリーズが7年前にリリースされた。
 全6話からなり最終の第6話でTVシリーズの‘ノンマルト
の使者’の続編を扱ったのが目玉だ。
 ‘ノンマルトの使者’というのは海底開発を進める人類に
地球の先住民族と名乗るノンマルトが警告に来て・・・・と
いう話だがラストでそれらしき海底都市をウルトラ警備隊が
殲滅してしまい本当にノンマルトが地球の先住民族だったか
どうかは永遠の謎として終っている。
 実は私も84~86年頃にオリジナルストーリーを全部で51話
作っていた。話の1つを‘ノンマルトの復讐’という題で
書こうとしていたが、結局止めた。理由は脚本を書いた故・
金城哲夫氏でなければ結末は書けないと思ったからで、ある
意味「永遠の謎」としない限り両者とも救われないと思った
からだった。
 ところが脚本家の武上純稀氏がセブンの最終章で、これに
チャレンジしたのだ。
 しかも第1話でモロボシ・ダンの元同僚のフルハシ参謀を
殺して始まる。そして最終回で死んだはずのフルハシが
ノンマルトの手よって蘇り過去に遡って実際にあった人類が
ノンマルトを侵略するシーンを見てくるという驚愕の展開だ。
 こうなると恒星観測員のセブンが地球人に味方するのは
協定違反という事になるのだが、それでも人類の未来に期待
してノンマルトの守護神怪獣ザバンギをアイ・スラッガーで
喉を切り裂いて倒す。その後セブンは裁きを受けるため飛び
立ち人類の罪を背負って暗黒星雲の最深部に幽閉されて終る。
 これを見た時は、さすがに「そりゃないだろう」と思って
しまった。そう人類を侵略者扱いしてしまうと話自体が重過
ぎて先に進まなくなってしまうのだ。
 やはりノンマルトの決着は脚本を書いた金城さんが亡く
なった現在、永遠の謎で終らせるのが適当だと痛感した。
 実際このシリーズを見た第1期ウルトラのスタッフでバルタン
星人の産みの親である飯島敏宏監督は「やはりウルトラは夢が
ないと・・・、一部の大人が満足するようではいけない」と
語っていた。
 その飯島監督は脚本&監督をしたコスモスの劇場版と
マックスでバルタン星人を登場させているがマックスでしっかり
決着を付けさせている。やはろいオリジナルの人が勢作に関ら
ないと苦しい結果になりやすい。
 明日放送されるメビウスの‘怪獣使いの遺産’では‘怪獣使いと
少年’の続編だが、このノンマルトの続編のようにだけはならない
ようにと思うのだ。
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コメント
 
 
 
セブン外伝 (ハカセ)
2006-11-11 03:12:23
私もセブン外伝は、レンタルで全作見ました。
話の設定はTVシリーズの続きのようですが、まったく別の世界感と思って見ていました。
こーじさんはオリジナルのセブンのストーリーを作っていたのですね、それはすごいです。
私も特に好きな作品は、続編やいろんな事を創造します。
「こりゃあ!  スゴイ!傑作だ!」と毎回、高評価なんですがね^^;
 
 
 
Unknown (まみ)
2006-11-11 07:21:57
外伝なんてあるんですねえ。
でもノンマルトは、「ノンマルトの使者」だけで十分ですよ。
永遠にこの謎を持って「人類とは」を探求していけばよいのだと思います。
外伝の話は、あんまりですー(;_;)
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2006-11-11 08:52:25
>ハカセ様
 オリジナルビデオはセブンをウルトラ兄弟の設定から外した続編でそれなりに面白かったのですが、1999最終章は
少し厳しいですね。
 いつぞやに見ていただいた‘地球防衛軍シリーズ’ですよ、そのオリストは。結構続編など考えるのは楽しいですよね。
>まみ様
 そうでしょう、私もノンマルトはそう思います。
むしろ‘怪獣使い’の方が続編作りには向いてますよ。
 
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