ウルトラQとウルトラマンでは違和感がなく、ウルトラセブンになると違和感が
あるのが子供キャラ。
寓話風のウルトラマンまでは登場する子供達が生き生きと出演していたのに
対し、本格SF路線のセブンでは子供はゲストで登場するものの一部のEPを
除いて存在感が殆どない。
ウルトラQでは1話のゴメスを倒せ!から古生物学が好きな次郎少年が登場し
ゴメスやリトラについて妙に詳しい説明を行ったのが印象的で、その後も中川
晴之助監督作品の育てよカメや鳥を見た、カネゴンの繭は少年が主役で特に
カネゴン偏は本来の主役である万城目淳達が全く出演しないという珍しいEPに
なっている。
それ以外でも べらんめぇ口調が印象的な地底超特急西へのイタチ君や東京
氷河期で出稼ぎの父親を捜しに上京した沢村治夫にガラダマやガラモンの
逆襲、虹の卵の子供達など印象的なキャラが多い。
ウルトラマンでも なぜか科学特捜隊本部に出入りしているホシノ少年が前半
ではレギュラーで出演し、ザラブ星人に捕らえられたハヤタを救出したりケムラー
偏で気絶したフジ隊員の代わりに小型ビートルを離陸させたり かなりの活躍を
見せていた。
またゴモラ偏には‘怪獣殿下’と言われる治少年やメフィラス星人に捕らえられ
‘地球を挙げます’と言う事を強要されるフジ隊員の弟・サトルなど物語のキー
パーソンになった子供も登場するのだ。
ところがセブンになると偶然住んでいる別荘の隣の住人が侵略者だと見破る
アキラや、アンノン偏に登場するヒロシなどが時たま出てくるぐらいで あまりイン
パクトの強い役どころではない。
帰ってきたウルトラマンには坂田次郎、タロウには白鳥健一、レオには梅田
トオルという主役と一緒に住んでいたりプライベート時に行動を共にする子供
キャラが1話から登場していた。
そんな中でエースはセブン同様レギュラーの子供が登場しない作品だったの
だが、南夕子が月の人間だったという強引な設定で月に帰った後に‘ウルトラの
星が見える’と言ってウルトラ6番目の弟を名乗る梅津ダンという子供キャラが
登場するものの違和感が ありまくり。
南夕子不在のテコ入れだったのだろうが、正直こればかりはダン少年が中途
半端な扱いになってしまい不遇のキャラで終わってしまった。