タイガース、金本式で大丈夫か?

【阪神】金本監督、V奪回へ“引きこもりキャンプ”

 今シーズンからタイガースの監督に就任した金本知憲が現役時
代からのリーダーシップを発揮し、キャンプでは選手全員を横一
線で競わせる方針を表明するなどマスコミの評判は上々だ。

 ただ個人的に疑問に思うのはキャンプで対外試合を減らし練習
量を増やす方針で強化するという事。

 体外試合をやると移動などで練習量が減るので少しでも長く
練習したいというのが理由らしく、猛練習で鍛え上げ活躍した
金本らしい発想だが実戦中心で強化するという最近のやり方と
真逆の発想だからである。

 ブルペンで投げ込んだり特打ちで打ち込んだりしても実戦に
なるとダメになるケースは多いので、最近の高校野球などでは
少しでも多くの試合を組んで実戦で鍛えていくというスタイ
ルが主流になっているようだしホークスが3軍制を敷いてウエ
スタンリーグだけでなく独立リーグとの交流戦など多くの試合
をこなす事がレベルアップにつながるというわけだ。
 
 MLBなどでは練習でいくら結果を残しても実戦でダメなら
評価されないのでプレシーズンゲームとして多くの試合を組む
し、大相撲でも万年横綱候補といわれる稀勢の里が思うように
勝てないのは部屋でのみの稽古に励んで強い相手とやる出稽
古に行かないからと力説する親方は多いもの。

 白鵬をはじめとしたモンゴル勢は常に実戦で鍛えるという
発想で多くの出稽古をこなし結果を残しているのに対して、
稀勢の里は先代師匠・隆の里が‘自らの型を極めれば負ける
事はないので出稽古は必要ない’という教えを忠実に守ってい
るのだが結果的に自分の型を崩されると意外な脆さを見せる
のを見ると親方衆の言わんとする事は分かるだろう。

 これらの例を見ると金本の発想は隆の里の考えに近いし、
解説者時代の金本の話を聞いていると1アウト2塁を作る
事に拘るなど保守的な論調が多いようだ。

 金本が解説者時代に主張するスタイルでチームを率いた
場合セ・リーグでは優勝できるかもしれないがパ・リーグ
相手には厳しいだろうし、日本プロ野球界のリーダーとし
てレベルを引き上げるまでにはならないのではないか。

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