子供達に‘遊び心’を

 1月29日のドッジボール大会が終わり今年度の朝練が全て終了
した。

 今年度は例年夏休みに入って始めるキックベースの朝練を5月の
GW明けからスタートし筑豊大会が9月下旬まであったため4ヶ月
半行うと、10月の第1月曜日からはチビッコ相撲大会の朝練が約
1ヶ月行なったし最後は3学期が始まってから11日間行なったの
だから長丁場だった。

 キックベースが35人、相撲が17人、ドッジボールが22人以上
という形で教えた事になるのだが改めて感じたのは子供達の応用性
のなさである。

 参加してくれた子供達はサッカーや野球に空手やバスケットボー
ルなどをやっている子や何もしてない子がいるわけだが、意外にも
スポーツをしている子の方が私が作った独自ルールに付いて行けて
ない。

 私のやり方は‘より楽しく’という遊びの延長という形で行なって
いるので臨機応変にルールを変えるのだが、子供達は喜ぶよりも原
則論を主張するわけだ。

 以前 玉木正之氏が少年野球のコーチが出張中に臨時コーチを頼
まれた時に、いきなり紅白戦を行なおうとすると‘18人いないか
らできない’などと言って戸惑ったのには驚いたという事をエッセ
イで書いていたのを思い出した。
 
 我々が子供の頃は参加人数やレベルを見ながら臨機応変にルール
を作って遊んでいたのだが、習い事としてのスポーツをやっている
とルールの遵守が沁み付いてしまい‘より楽しくするには’という
遊び心がなくなってしまうのかもしれないと実感するのだった。

 そういう意味では我々の頃に培った‘遊び心’というスパイスを
子供達に伝えるのが私の仕事の1つかもしれない。

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