23話でヤプールが滅び、エースの迷走が始まる

 今日OAされたウルトラマンエースでは異次元人・ヤプールの集合体が登場
したものの、エースと戦って敗れ全滅した形になっている。

 以後は怨念という形でしか登場しなくなるので、始まった当初は仮面ライダー
のショッカーやミラーマンのインベーダーのようなエースの宿敵といった位置
づけだったのが始まって半年以内で全滅してしまうというのはリアルで見ている
時は そこまで感じなかったが今では凄い違和感がある。

 仮面ライダーで半分も終わらないうちにショッカーが全滅するようなものだと
思うのだ。

 しかも知能犯的なヤプールが自分のホームグランドである異次元空間とは
いえ合体して巨大化し直接対決を挑むというのは どうみてもおかしな話で
あるし、戦いをみても最初こそ それなりに善戦していたが結局あっさりやられて
しまうという展開はラスボスのわりには あまりにもあっけなく せめて前後編の
ように2話かけて戦わせないと意味がないだろう。

 前作で‘ヤプールは遂に直接攻撃をしかけてきた’というわりに妖星ゴラン編
やゴルゴダ編などの方が大がかりだったし あまりにも濃い内容だっただけに
余計に そう思えてしまう。

 ラスボスとの異次元空間での最終決戦は最終回あたりで行ってこそ意義が
あるわけで半分も終わらないうちでは‘これからどういう展開になるのだろうか’
という感じになる。

 実際にヤプールが滅んだ後は25・26話に登場したヒッポリト星人がウルトラ
兄弟を全滅させウルトラの父が登場するというインパクトの強いEPがあった
ものの、次のEPで南夕子が月の人間だったという事が分かり月に帰って北斗が
1人で変身するようになってしまう。

 エースはシリーズ通しての敵・ヤプールと男女合体変身という特徴を持って
いたのだが全話の半分で それを放棄するという迷走状態になるのだが、今回
のヤプール全滅編はその嚆矢になったEPだろう。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
エースに限らず (柴田真紀)
2011-05-23 00:32:36
 70年代ヒーローは、途中で大幅な路線変更をしている作品が多いですよね。
 当時のヒーロー物の牽引車だった『仮面ライダー』でさえ、初期と後期では全然雰囲気が変わっていますから、ましてや他の作品においてをや……って感じです。

 色々特長を出そうとして、却ってそれが枷になった作品も多いような気がします。
 
 
 
たしかに (こーじ)
2011-05-23 23:57:00
>柴田真紀様
 たしかにミラーマンなども路線変更ですからね。
 ミラーマンもエースも 初期の路線のまま行ったら
かなりの名作になったと思うのですけどね。
 
 完全にありきたりの作品になってしまいましたね。
 
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