ピッツバーグ死闘の末のV6!

 今日行われたNFLの43回スーパーボウルでAFC王者のピッツバーグが
NFC王者のアリゾナに27-23で大逆転勝ちして史上最多の6度目の優勝を
飾った。

  強力DFのピッツバーグに対しQBカート・ワーナーとWRフィッツジェラルド
のホットライン中心のパスオフェンスが看板のアリゾナというのが焦点
だった。

 コイントスで勝ったアリゾナが先に守るキックを取る。
 1Qにキックオフリターンからピッツバーグは4分かけて攻め込み、残り
1ydでアリゾナDFが踏ん張る。
 3rdダウンでQBのロスリスバーガーが飛び込んでTDと思いきや先に膝を
ついたという事でTD取り消しとなりFGの3点で止まる。

 アリゾナオフェンスはピッツバーグのDFの前に力を出し切れず反対に
2Qの1分でRBのラッセルが飛び込んで正真正銘のTDで10-0 としてピッツ
バーグの一方的な展開になるかと思われた。
 ところが次のアリゾナオフェンスで前進しワーナーがTDパスを決めて
10-7と追い上げると、残り2分でインターセプトして流れを引き寄せる。

 残り15秒で1ydまで攻め込みエンドゾーンに投げ込んだTDパスをピッツ
バーグのLBハリソンがインターセプトし、そのまま100ydを走りきるリター
ンTDを決め17-7で前半を終わる。

 最悪でも10-10で終わるはずが、17-7で前半を終えピッツバーグが断然
有利になる。

 後半に入ると3QにピッツバーグがFGを決め17点差にするが、4Qに
なるとワーナーのパスが いいリズムで通り始め残り7分でフィッツジェラ
ルドへのTDパスを決めて20-14と追い上げる。
 残り3分でピッツバーグのオフェンスは自陣ゴール前で迎えるが、 RBが
自陣のエンドゾーンで反則を犯しセーフティでアリゾナが2点を返しただけで
なくピッツバーグのキックとなるのだ。

 このチャンスでアリゾナは21秒後にワーナーがフィッツジェラルドへパス
を通すと64ydを走りきって逆転のTDを決め23-20とする。


 ただし残り時間は2:30と残った。

 2分以上あるという事はピッツバーグのボールコントロールオフェンスが
使えるわけで、ロスリスバーガーを中心にしたオフェンスで残り49秒で
ホームズへのパスが通り30yd走って6ydまで迫ると残り35秒でエンド
ゾーン右隅ギリギリへのパスをホームズがキャッチする再逆転のTDで
27-23とした。

 パス攻撃は短い時間で距離が稼げるが、オフェンス時間が短くなる。
 アリゾナがセーフティーで2点返した後に、たった21秒でTDを取ったの
はいいが時間がかかるランオフェンス中心のピッツバーグに2分30秒
もの時間を与えてしまったのが悔やまれる。

 やはりラン攻撃で時間をコントロールできないと

 ビッグゲームは厳しい。 

 見逃してならないのがピッツバーグが取った前半終了間際の自陣ゴール
前でのインターセプトリターンTDだ。
 ここで最低でも同点に追いつかれていると流れは変わっていただろう。

 やはり ここが経験価の差というヤツだろう。 

 昨年に続いてのエキサイティングなスーパー

ボウルだった。   

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
シビレタ! (Shingo-Ringo)
2009-02-02 22:54:15
イヤー・・・シビレタ!

マジで痺れました!

ゲームコントロールの醍醐味が味わえる最高の試合でしたね!

個人的にはカージナルスを応援してたんですけどねぇ・・・

でも、アメフト、やっぱり面白ぇ~!

アメリカ人が「世界一合理的で論理的なスポーツ」と自慢するのが良く理解できますよ。
 
 
 
たしかに (こーじ)
2009-02-03 22:16:37
>Shingo-Ringo様
 たしかにセーフティで流れはアリゾナに行ったのですが、時間を使わずに逆転したのが命取りになってしまいましたね。
 やはりアメフトの魅力はボールコントロールです。
 ラン攻撃を中心に時間を大量消費しつつ攻めるというのが王道ですね。
 アリゾナはランオフェンスが今ひとつというのがスーパーボウルでは致命的でした。

 ただ実力的にはワンサイドになってもおかしくなかったのを あそこまでやったのですからワーナーの実力は大したものですよ。
 
 
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