納谷幸之介は‘大鵬の孫’より‘貴闘力の息子’

 2週間前に終わった大相撲春場所は無観客での場所や白鵬44回目
の優勝に朝乃山の大関昇進が話題になる中、新入幕の琴の若が前頭
18枚目で9勝6敗と勝ち越す健闘を見せた。

 琴の若は4年前の初場所で序の口デビューした後に快調に番付を
上げて行き、十両を父親同様4場所で通過し春場所は新入幕となっ
ていたわけで三役を務めた父を越えるだけでなく祖父の横綱・琴桜
同様に横綱昇進をも期待され始めた。

 つまり琴の若は父親である先代琴の若の息子だけでなく祖父・琴
桜の孫という事で話題になっている一方、もう1人横綱を祖父に持つ
3代目の力士が
大鵬の孫・納谷幸之介である。

 納谷は‘大鵬の孫’という触れ込みで2年前の春場所に序の口で
デビューするといきなり7戦全勝で優勝し以後も2場所連続で6勝
1敗と好スタートを切ったので注目されたのだが、幕下に上がっ
た最初の場所で3勝4敗と負け越すと昨年の名古屋と今年の初場所
で3勝4敗と2度の負け越しで十両に昇進できていない。

 もっとも琴の若も十両昇進は23場所目なので13場所しか取って
ない納谷を云々するのは早いのだが、どうしても周囲は大鵬の孫
という事で‘少しでも早く十両昇進を’的な期待をマスコミが煽り立
てている感じだ。

 ただし納谷は大横綱・大鵬の孫であると同時に元関脇・貴闘力
の息子だというのを忘れてはいけない。

 ただ納谷の父・貴闘力は10年前に賭博で野球賭博で引っかかり
解雇されているので、どうしても貴闘力の息子という表現をしづ
らいのだろうとは思う。

 特にNHKでは元横綱・輪島の母校である金沢が甲子園に出場し
た時に学校紹介で‘金沢高校は野球以外の部活も全国レベルで相撲
部には横綱・輪島がいました’というナレーションがあったのだが、
87年に出場した時には同じく学校紹介で‘金沢高校は野球以外の部
活も全国レベルで相撲部には元横綱も在籍してました’と当時不祥
事を起こして協会を解雇された輪島の名前を出さなかったのだ。

 だから琴ノ若が‘先代琴の若の息子’と紹介されるように‘貴闘力
の息子’とは紹介しづらいので、ついつい‘大鵬の孫’と言われるの
だろうが納谷にとっては意外にプレッシャーになるのではないか。

 どうしても‘大鵬の孫なら幕下ぐらいサクッと通過して十両に’
的な見方をされてしまうのだが、貴闘力の息子ならば そこまで
過剰な期待をされずに済むのではないかと思うのだが・・・

 

 

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