爆買い中国に元豪代表ケーヒルも苦言。「狂気だ。選手のためにならない」
今日のスポーツ紙にサッカーの中国スーパーリーグが今冬の移籍
金総額がイングランドのプレミアリーグを抜いて世界一となったと
いう記事が載っていた。
ヨーロッパのビッグクラブから現役代表級の選手達を続々と移籍
させているのでACLで対戦するJリーグにとっては脅威だという
論調だが、個人的には歓迎するべき事で言うほどの脅威にはならな
いと思うのだ。
プロリーグの意義は所属するクラブチームが儲ける事の他に代表
チームを強化するという側面もあって、これらは車の両輪ともいう
べき要素だ。
たしかに凄い外国人選手達が集結すると代表チームの選手達にも
格好のお手本になるのでレベルアップにつながるわけだが肝心の代
表チームがW杯に出場したのは02日韓W杯の時のみで、それ以外
では出場できてないし前回のブラジル大会予選では最終予選にすら
進出してないという惨状で若年世代でも先日のリオ五輪最終予選は
ベスト8にも入れずに3連敗で敗退している。
それを考えると代表チームの強化という面では決してプラスには
なっておらず、むしろペレやベッケンバウワーらが所属していた頃
の北米リーグという感じである。
一方クラブレベルではACLで中国のクラブと対戦すれば世界の
トップ選手と対峙できるのだから いい経験になるし、勝てば自信
が付くなどJリーグ勢にとっても世界レベルと対戦できる貴重な
機会になる。
大物外国人選手が来れば みんなが実力を発揮して活躍するとい
うのは大間違いでJリーグでも元トルコ代表のイルハンや、ウルグ
アイ代表のディエゴ・フォルランを取った例があるものの実力通り
の活躍をしたとは言いがたい。
そういう例があるので補強資金に限度があるJリーグのチームに
とって大物外国人選手の獲得は難しくなっているのだがACLに出場
すれば大物外国人選手と対戦できるので、それをモチベーションに
ACLへの出場意欲が高まるのではないか。
ちなみにヨーロッパのクラブで活躍する中国代表クラスの選手は
聞かないので、あまり国内リーグの待遇が良過ぎても代表チームの
強化にはならないのではと思うのだ。