生に勝るものは無し！

　先日書いたように長男の幼稚園での生活発表会が明後日ある。
　こういうイベントでは親御さん達によるビデオ撮影会となる
傾向が強いが、ビデオ撮影に血眼になると肝心な事を見失う。
　蒲田時代の師匠・N本憲一先生は全国チャンピオン経験者だが
よく言ってたのが「コンクールの作品をやたらとカメラで撮影
する人がいるけどあまりいいものではない。なぜなら撮影に熱中
するあまり大事なポイントを見逃すケースがある、後から写真を
見たらいいと思ってるのだろうが写らないところが必ずあるから
まずじっくり生で見る事が大事だ」という事。
　実際にビデオやカメラのファインダー越しだと見落とすモノが
多々あるのでそこは肝に命じたい。
　日曜日に仮面ライダーカブトを保存版にダビングしようとして
TVを点けると映画‘ラストサムライ’をやっていた。
　ちょうどいいところだったのでついつい見入ってしまい最後まで
見てしまったのだが、我が家はWOWOWに入っているので先にOAされ
たヤツを録画はしたけどまともに見てない事に気付いた。
　録画して保存版にしていると‘いつでも見れる’と安心してしま
いほとんど見ずに時が流れ地上波でのOAを見てしまうケースは結構
あるのだ。
　ビデオがない時代は見たい映画などがあると片時も見逃すまいと
思って集中するのでわりあいセリフまで覚えたりするが、ビデオが
普及して以来あとから何度でも見直せるのでついつい油断して久し
ぶりに見ようとしたらテープが劣化してどうしようもなくなった苦
い経験があった。
　考えて見るとスポーツ観戦や映画を劇場で見る場合ビデオ録画し
ながら見る者はまずいない、そんな事をしても試合や映画を楽しめ
ないのは誰でも分る。
　時と場合によるがやはり生で見られるものは生で見ないと感動も
新鮮さも薄れてしまうケースが多いという事に最近ふと気付いた。