MLBオールスターゲーム、斎藤隆の解説は素晴らしかったが・・・

ア・リーグが4年連続勝利=MVPにホズマー―米大リーグ球宴

 日本時間の今朝サンディエゴのペトコパークで開催された今年の
MLBオールスターゲームはアメリカンリーグが4-2でナショナル
リーグに勝って4年連続勝利を上げ、Wシリーズのホームフィールド
アドバンテージを掴んだ。

 さて今年のオールスターゲームは解説がサンディエゴで編成業務
インターン中の斎藤隆、MLBファンの林修がゲストという形だった。

 サンディエゴの編成業務インターンなのでMLB経営の内幕をはじ
めとした話は興味深く聞く事ができたし‘2番打者に強打者を入れて
1回から2ランを狙うのがMLBのトレンドになってきている’と
いう話など日本の野球解説者からはまず聞く事ができないと実感する。

 最近の野球中継が面白くないのは1にも2にも解説者達の話が自分
達の現役時代の経験のみを判断基準にしている事で二言目には‘我々
が現役時代は・・・’などというコメントは聞くに堪えない。

 現在某チームの監督をしているOBはNHKの解説時代にポスト
シーズンのボストン戦で1回に先頭のジャコビー・エルズベリーが
2ベースで出塁すると2番ダスティン・ペドロイアのところで最多
安打を打っているにも拘ら‘大事な試合なのだから先取点が必要なの
でペドロイアにバントをさせるべき'と主張していたのには驚いたし
斎藤隆の今日のコメントと比べても対照的だ。

 とりあえずNHKの解説者達は若い世代を中心に今時のスタイルを
理解し‘我々の時代は××だったが、○○といった理由から最近では
○○ですからね'と言うケースが多いのに対し、民放地上波の解説者
達の多くは相変わらず経験論から来る解説をする者が多いのだから
驚く。

 解説者の仕事は目の前の試合内容を論評するだけでなく野球の
レベルアップを促すようなコメントをする必要があるわけで、そ
のためには最新の理論を勉強しないといけないのに自分の現役時
代の自慢話ばかりして明らかに現役の選手達を下に見るOBが多
いのは嘆かわしい話だ。

 自慢話ばかりする解説者の話は現役時代の狂信的なファン以外
からは支持されないケースが多いし、心あるファンや初心者達が
野球離れを引き起こす元凶にもなる。

 スポーツというのは必ずしも白熱した展開になるわけではなく
早々と試合の趨勢が決まるケースも多いわけで、そういった場合
ファンをチャンネルを替えられないように面白味のある話をする
のも解説者の仕事なのだからOB達には自覚を持って解説をして
欲しいものだ。

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