The Warrior Celに 行き始めてから10年

 今から10年前の今日、99年8月15日に私は上野のブリティッシュパブ・
The Warrior Celtを初めて訪れた。

 89年の8月いっぱいで帰郷した私は毎年の盆休みに2泊3日で上京して
いたが、宿泊は大田区が中心だった。

 しかし この年は いつも泊まっていた友人宅の都合が悪かったので、
初めて上野方面に足を伸ばしたのだ。

 96年ぐらいから私はギネスビールなどの英国風のエールビールに興味を
持ち、いろいろ飲み比べていたのだが たまたま週刊誌に‘いろんな国の
ビールが飲める店’という欄で この店を見つけたのだった。

 初めて1人で訪れる店は気を使うというが、入って行ってもカウンターの
お客さんからジロりと見られるだけで案内もされなかったので妙に居心地が
悪かった。
 特に外国人達も多く、圧迫感があったのも事実。

 たまたまカウンターの席が空いていたので座って注文をし、注文した
商品が来ると料金を払う。
 ギネスとキルケニーを飲んでいたら隣のグループが盛り上がっていた
ので聞き耳を澄ませていると、野球の話をしているではないか。
 しかも話ネタが荒木大輔あたりなのだ。

 そこで図々しいとは思ったが、それとなく話に加わるとメガネをかけた
中心人物が

‘アンタすげぇよ、よくそこまで覚えてるなぁ・・・・’

と言い、ギネスを1杯おごってくれた。

 やがて、そのメンバーが‘腹が減った、ソバでも茹でて食べようぜ!’と
言い‘食べたい人!’と言うので調子に乗って私も手を挙げる。
 そんなワケで23:00前に入店してから1時間も経たないうちに、その
グループや店のママさんと打ち解けてしまった。

 そして茹で上がったソバができてきたので、みんなと一緒に すすり最後は
そば湯まで飲むのだった。
‘このグループってウチの常連さんだけど、あなたみたいに短時間で
打ち解けた人って珍しいわ。
 普通 初めて来店した人は圧倒されて引いちゃうが多いのよ’

 とママさんから言われた。

 気が付くと1:30、終電が終わっていたので本腰を入れて飲む事になった。
 さすがに3:00前になるとママさんも‘帰って寝よう’という事になり、後片付
けを始めたが私もビールの樽を運んだりして手伝ったので更に1杯おごって
もらった。

 ‘初来店の お客さんに こんな事させる店も珍しいでしょう’
と言われたが、
むしろ そういう店だから自然に打ち
解けたのだろう。

 不思議なもので、それから約5ヵ月後の00年1月16日に上京したので再び
立ち寄ったのだが一緒に盛り上がったメガネをかけたグループの中心人物
と再会した。
 5ヶ月経っているのにママさんや、その人も互いに覚えていたのだ。

 その常連さんの中心人物というのがShingo-Ringoさんだった。

 それ以来 上京する度に必ず訪れる店となった。
 実は私は基本的に飲み歩く方ではないのだが、ある意味The Warrior
Celtは私にとって日本で唯一の常連店になったのである。 

 あれから10年経ち訪問した回数は22回を数えるし、女房や義弟、在京の
友人なども一緒に連れて行っている。
 こんな素晴らしい店に巡り会えた事に感謝している。 

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