ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
ファイターズのコーチにあってタイガースのコーチにないもの
今日の日刊スポーツに‘大田を成長させた日本ハム、伸び悩む藤
浪もウチなら…’というコラムがあって興味深く読んだ。
大田泰示といえば08年のドラフト1位でジャイアンツ入りした
ものの打撃フォームなどをいじられまくって伸び悩んでいたのが
16年オフにトレードでファイターズに移籍すると17年に15本、
18年も14本のホームランを放つなど一気にブレークしたわけで
改めてファイターズの育成能力の高さを知らしめている。
実際にファイターズは予算規模が小さいので主力選手の年俸が
上がると放出するものの、すぐに代わりの若手が育って放出した
主力選手の穴を感じさせない育成能力を誇る。
コラムの中で‘吉村GMや栗山英樹監督がウチなら藤浪を超一流
にできるのにと口にはしないものの自信を持っているように見え
る’と記されているのだが、これは金本知憲監督体制の下で成績を
急降下させている藤浪を見て心あるファンが‘金本が監督をしてい
る間ファイターズにレンタル移籍すれば藤浪はよくなるのでは’
と口々に言っていたのを思い出した。
いくらいい選手でもコーチとの相性が悪ければ伸びるものも伸び
ないし以前なら現役時代の実績がある者がコーチになる事から‘伸び
ないのは選手が悪い’というのが定説だったのが、今では才能ある選
手を伸ばし切れないコーチの責任というな捉え方になってきている
のも事実。
どうしてもジャイアンツやタイガースは伝統のあるチームだけに
現役時代の実績でコーチになるケースが殆どで指導法も自らの成功
体験を基に指導するタイプが多いのに対し、最近の才能型選手は頭
のいい選手が多く自らの確固たる理論を持っているのでコーチが成
功体験を基にした教え方をしても拒否反応を示すケースが多い。
実際に金本監督などは成功体験に拘るタイプだったのに対し大阪
桐蔭の近代的な理論で育ってきた藤浪とは見るからに相性が悪そう
だったわけで、実際に金本体制になると年々 成績を落として行った
のだから‘やはり’という感じだった。
一方ファイターズは栗山監督自体が失礼ながら現役時代の実績は
大した事ないものの、それだけに柔軟な考えで伝統に囚われず常に
最新のコーチングを勉強しているようだから才能のある選手も伸び
ると思われる。
こうしてみると‘金本体制で伸び悩んでいる藤浪をファイターズに’
という理屈は間違いではないし、今どきの才能ある選手をコントロー
ルするにはコーチも自らの現役時代の成功体験に囚われない事が大
事になるのではないか。
ただし伝統あるチームほどフロントを中心にコーチには現役時代
の実績に拘る者が多いのがネックになるし、こういったチームほど
若手が伸びないケースが多いのだが未だに‘コーチの言う事を聞かな
い選手が悪い’という考えの者が多い。
それを考えるとタイガースの新監督になった矢野耀大監督がどこ
まで最新の理論で藤浪を納得させられるかが、藤浪復活へのカギを
握るのではないだろうか。
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