WOWOWで12月29日からウルトラマンレオがOAされるのに併せて
3日から夏にOAされたウルトラマンタロウの再放送もやっていた。
タロウとレオを比べてみるとタロウが円谷プロ創立10周年作品と
いう事でウルトラ兄弟をはじめエースで初登場したウルトラの父だけ
でなくウルトラの母まで登場する華やかなムードだったのに対し、
レオはモロボシ・ダンから鍛えられていくシリアスな展開で当初は
光線技を使わない地味な展開と対照的ではある。
ところが この2作品は意外な共通点がある。
まず作品世界を構築するメインライターが田口成光で、主題歌の
作詞が阿久悠だしOPも怪獣や防衛チームのシルエットから防衛チ
ームメカの出動シーンになっている。
また両作品ともゲストが多彩で作品に彩りを添えている。
そして最終回では両者とも自らの意志でタロウやレオへの変身能
力を放棄して旅に出て終了という結末だ。
基本的にウルトラ兄弟はM78星雲という帰る場所があるので任務
を終了して故郷に帰るのは当然だし故郷がないレオの場合は旅に出る
というのは分からないではないのだが、タロウの場合は自らの両親が
いるM78星雲に戻らずに変身能力まで放棄して旅に出て終わりという
結末は当時としては意外だった。
第1期のウルトラマン&セブンが金城哲夫で帰ってきたウルトラ
マンは上原正三、エースは市川森一という そうそうたるメンバーが
メインライターを務めているウルトラで田口成光は第1期を経験し
てない初めてのメイン作品だったので独自の世界を作りたかったの
だろうか。