大相撲、スピード出世に ばかり拘る事なかれ

 早いもので大相撲九州場所で横綱・白鵬が予想通り大鵬の記録に
並ぶ32回目の優勝を果たして終わってから1ヶ月が過ぎようとして
いる。

 今年の九州場所で白鵬の優勝以外に注目されたのが秋場所で13勝
して一気に関脇まで上がった逸ノ城の成績で、8勝7敗で勝ち越した
ものの上位相手では稀勢の里相手に勝っただけで残りは全敗という
結果に‘期待はずれ'的な報道が早くも出ている。

 ただ冷静に考えれば入幕3場所目の力士が2場所続けて横綱&大関を
連破する方が異常ではないだろうかと思うのだ。

 相撲は野球やサッカーにゴルフなどと比べて下積みが必要な競技で
アマチュアでの活躍が、すぐに反映されるというのは基本的にありえ
ないわけで逸ノ城に対し‘期待はずれ'的な報道こそ違和感ありま
くりだし こういう記事を書く連中は相撲が分かってないのでは
ないか。

 アマチュア時代から騒がれてスピード出世した遠藤が九州場所は
9枚目でようやく8勝7敗と辛うじて勝ち越したのだが、体つきを
見れば上位陣とは差があるわけで個人的に順当な成績だと思う。

とかく最近の日本のスポーツジャーナリズムは話題性を求めたい
のかスピード出世を事の他ありがたがる一方で、少しでも停滞すれ
ば‘期待はずれ'的な報道をするのだから じっくりと時間をかけて
成長を促すという姿勢に欠けている。

 31回の優勝を誇った千代の富士は三役以上に昇進する前は幕内
下位と十両を行ったり来たりの状態が続いていたのを知っている
記者はどれだけいるのだろうかと思ってしまう。

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