仮面ライダークウガが終わった日

　以前書いたが今年は01年と同じ暦だが、01年の今日1月
21日は仮面ライダークウガの最終回があった日である。
　年が変った7日に主役の五代雄介は、これまでに世話に
なった人々を訪れて別れの挨拶をして廻る。
　そして前週の14日に挨拶を終えた雄介が警視庁の一条
刑事と共に決戦の場所の雪が降り積もる信州に乗り込み
敵のボスキャラである未確認生命体０号と対決。変身前
に一条刑事に「凄まじき戦士に取り込まれたら遠慮なく
ベルトのアマダムを撃ち抜いてくれ」と言付けて変身、
究極の戦士・アルティメットフォームにチェンジして０
号と戦うものの決着がつかず変身が解け人間体で殴り合い
となって最後は両者が雪面に倒れ付して終わる。
　‘さぁどうなった’と思ってワクワクしながら最終回を
見るとOPもなく、いきなりあれから3ヵ月後という設定だ。
　警視庁の未確認生命体対策本部も解散し、一条以下これ
までの登場人物が雄介の思い出話を次々としていき‘ひょ
っとして雄介は死んだのか？’と思わせておいてラストに
キューバの海岸で雄介が子供達と戯れながらサムズアップ
をして終わるのだ。最終回ならではのもの凄いヤマ場のバ
トルのかけらも無いのだがなぜか見たときに不満を漏らす
どころか妙に納得してしまった。
　その間30分の放映時間中にCMなしだったという事も驚き
で、これまでのヒーローもののドラマでは考えられない異
色の最終回だった。
　考えてみると前年の1月第5週に始まり第3週に終わると
いう中途半端な放送日だったので‘おやっ？’と思ったが
平成ウルトラがティガ以降最終EPを3部作にしている流れ
を上手く取り入れている。
　年内最後のEPで1つのヤマを作り、年明けに最終EPを3部
作をOAするというやり方はかなり盛り上がり以後定着した。
　これまでの慣習を覆し新たな流れを作ったクウガは正しく
21世紀のライダーの原型だろう。クウガの成功があったから
こそ以後8代目のライダーも来週から始まるのだ。