今日6月6日は映画オーメンに登場する悪魔の子・ダミアンの誕生
日である。
オーメンが製作されたのは76年だから既に42年前の作品だが
当時はエクソシストやヘルハウスなどオカルトものが多く作られて
おり、オーメンもそういった流れで作られていたようだが実際に映
画館で見たらムチャクチャ怖かったのを覚えている。
もともと我が家では吸血鬼ドラキュラなどのホラーものや怪談な
どはよく見る方で、見ていても恐ろしくトラウマになるようなのは
なかったし話題になっていたエクソシストも特殊メイクが気持ち悪
いぐらいで決して怖くはなかった。
ところがオーメンは基本的に子供のダミアンは何もしない一方、
彼の周りでやたらと人がショッキングな死に方をするというシーン
が多く特に凶兆が起きる時に流れる男女コーラスは迫力があった。
グレゴリー・ペック演じる父親ロバート・ソーンの周りの被害者
では奥さんのキャサリンがベイロック夫人に突き落とされて殺され
る以外、被害者達は自殺や事故のような形で命を落とすわけで特に
警告に来たブレナン神父が落雷で壊れた教会の尖塔が落ちてきて串
刺しになるシーンは殺害されるまでが長く恐怖感が煽られる。
殺害される乳母やブレナン神父にカメラマンのジェニングスらは、
その前に写った写真に前兆のような傷が入っていたのでオーメンを
見た後に写真に何か傷がないか探すぐらいトラウマになったのは後
にも先にもこの時だけ。
今にして思えば後にクリストファー・リーブ版のスーパーマンや
リーサルウェポンシリーズを演出したリチャード・ドナーで音楽の
ジェリー・ゴールドスミスも猿の惑星やランボーシリーズなどの名
曲を作っているわけだから優れたスタッフによる名作だと思うし、
この映画のおかげで666が新約聖書のヨハネの黙示録では獣の数字
という事も知ったわけである。
従来の怖がらせ方ではなくジワジワと迫り来る恐怖を効果的な音
楽を使った演出は秀悦で、これまでにないものだったので余計に怖
かったのだと思う。
ちなみに映画館で見た時はジェームズ・コバーン主演の痛快アク
ション作品スカイライダーズが同時上映されていたので、オーメン
で刷り込まれた恐怖心を払拭するべくスカイライダーズをもう1度
見て帰ったのを今でも覚えている。