ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
キング・オブ・スキー荻原健司の偉大さ
10年前の今日行われた長野五輪のノルディック複合団体戦で、
荻原健司率いる日本は5位になって五輪3連覇を逃した日だ。
92アルベールビルで荻原健司が国際舞台でデビューしたのと
同じくして団体戦で金を獲得すると、94リレハンメルでも連覇。
しかし僚友の河野孝典が、95サンダーベイ世界選手権で団体
優勝したのを花道に引退したのが響き直前の97トロンハイム世界
選手権で団体戦では9位という惨敗に終わり苦戦が予想された。
そんな中での5位だから‘よくやった’と言っていい成績ではある。
1週間前に行われた個人戦では、97トロンハイムで逆転優勝して
いるだけに最低でもメダルを期待されたが こちらも4位。
とうとう個人戦では、五輪では金どころかメダルなしに終わっている。
バカなマスコミは‘悲運の男’と書きたてたが、荻原本人は全く気に
するどころか「W杯3連覇の方が勲章だから、五輪で金を取ってもW杯
の総合優勝が できない方がイヤだ」と語っている。
そう荻原健司こそは‘一発勝負の五輪より真の王者で
あるW杯の総合優勝の方が格上’
という価値観を一般のファンに知らしめた男だ。
日本では夏の甲子園に代表される トーナメントの1発勝負の勝者
こそがチャンピオンという価値観だが、特にスキーなど自然条件に左右
される競技では多くの試合をこなして総合ポイントで優勝を決めるW杯の
方が世界チャンピオンという価値観なのだ。
もう1つ凄いのがナディア・コマネチや伊藤みどりのように、競技の
流れを変えた事である。
コマネチは女子体操を、伊藤みどりは女子フィギュアを これまでの
優雅さを競う競技から 男子同様の技術を競う競技に流れを変えて
いる。
荻原も複合をクロスカントリー主体からをジャンプ主体に変えたの
である。
92アルベールビル五輪以前の複合は、クロスカントリーの代表を逃した
者が出場するのがヨーロッパでは主流だった。
だからジャンプは苦手で実際にアルベールビルまでは、NHを3回飛んで
記録のいい2回をカウントするようにしていたのだ。
ただ日本は純ジャンプの代表を逃した者達が、出場するケースが多かっ
たのだ。 そんな時代に国内ではクロスカントリーが得意だった荻原は、
V字ジャンプが主流になってきたので いち早く取り入れジャンプ主体の
競技に流れを変えている。
よく‘クロスカントリー有利のルール改正に泣かされた’という話を
聞くが、荻原に関しては間違いも甚だしい。
荻原の天下に翳りが見えたのは96~97シーズンあたりで、この頃
から純ジャンプに出ても上位に入れそうな選手達が参入してきた。
このためアルベールビルではK点ジャンプを飛べば、ぶっちぎり状態
だったのが長野の頃になるとK点ジャンプを2本揃えないとクロスカント
リーで勝負にならなくなってきたのだ。
こうなると、もともとジャンプは そこまで得意でなかった荻原は ‘より
遠くへ飛ぶため’にフォームを いじり過ぎて調子を崩すハメになって
しまったのだ。 ‘ジャンプは瞬発力で、クロスカントリーは持久力と駆け
引き’と言われるが、実際に97トロンハイム世界選手権ではジャンプで
2位につけた荻原が、世界王者のVビークにクロスカントリーで競り合いに
持ち込んで逆転優勝している。
これが以前までのジャンパー有利のルールなら、荻原の金はなかった
と思われる。
現在のノルディック複合を見ていても、ジャンプはLHを使用して行われ
ているのがジャンプのレベルが上がったという証拠ではないだろうか。
競技の流れを変えた選手は、五輪で金メダルを取るよりも 凄い事を
やったのだという事を忘れては いけない。
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本人も当時のビデオとか見て、
「好きだ好きだ」
と全国的に言いまくり、ヘルメットに名前まで入れた彼女と、あっというまに別れたことについては、言及されたくないのではなかろうか?(離婚したときの新聞記事、持ってんぞ!)
そういえば、年上の嫁さんをもらって娘が生まれて
別れてましたね。
再婚はしたのだろうか?
議員になったなら、もう少しスポーツ界に役立った
らいいのですけどね。
知名度と競技人口を上げようとした協会の苦肉の策
まあ、悪く言えば隙間競技の感がぬぐえない複合競技のイメージを変換させたいと思ったから。
本来、スキーの王道は言わずと知れたアルペン競技であるのは言うまでも無い。
残念ながら日本勢がアルペン競技でメダルを取った記憶が無い。
大昔に猪谷何とかが長靴履いて回転で銀メダルになったようだが・・・
アルペンを制した者が本当のキングオブスキーである。
私もスキーの世界ではアルペンが格上というのは
知ってますので、とりあえず‘キング・オブ・ノルディックスキー’とするのも一興かもしれません。
ただアルペンの場合はスーパー複合王者を そういうふうには言わないし、ノルディック複合は伝統的な種目だったのに対しスーパー複合ができたのは最近ですから付けづらいのかもしれませんね。