巨人田口凱旋勝利、SB千賀8連勝、楽天ペレスはデビュー2戦連続弾…13日のプロ野球
日本のプロ野球は今日と明日オールスターゲームが行われ、18日
から後半戦がスタートする。
今年の注目はセ・リーグ1位のカープが2位のジャイアンツ相手に
10ゲーム差を付けているのだが、今から20年前の96年はジャイア
ンツが7月6日の時点でカープに対し11、5ゲーム差を付けられてい
たのを逆転優勝した‘メークドラマ’の実績があるのでメディア
の間では再現なるかという声もある。
96年の場合残り60試合の時点で11、5ゲーム差だったのが7月9日
&10日の札幌2連戦でジャイアンツがカープに連勝し9ゲーム差に
すると、オールスター前の6試合を2勝1敗ペースの4勝2敗でクリア
して2勝4敗だったカープに対して7ゲーム差でオールスターに入る。
オールスター明けのジャイアンツは7月の残り5試合を3勝2敗と
して5ゲーム差にすると8月は17勝10敗として、カープに対し遂に
1ゲーム差まで迫ったのだった。
8月は基本的に1週間の6連戦が多いのだが雨などで2連戦になった
ケースもあるのだが、ジャイアンツは3連戦をほぼ勝ち越しただけで
なく1勝2敗と負け越した場合は前後の3連戦や2連戦で3連署や2連勝
という形で2勝1敗ペースで乗り切る事に成功したのに対しカープは
1勝2敗ペースに嵌り1ゲーム差になったのは当然だろう。
そして9月に入ると追う者の強みで2試合目の3日には遂に逆転し
1位になり、その後は膠着状態が進んだが最終的に9月23&24日の
カープとの2連戦で連勝して突き放し129試合目である10月6日の
ドラゴンズ戦に勝って11、5ゲーム差を逆転しての優勝となった
わけである。
こうしてみると96年のジャイアンツは今年15連勝したファイタ
ーズや10連勝したカープのような大勝ちはしてないものの、きっ
ちり2勝1敗ペースで積み上げたのに対しカープが失速して最後は
ドラゴンズにも抜かれるという展開が大逆転を呼んだ形だ。
かつてライオンズの堤義明オーナーは「レギュラーシーズンで
5試合を全て3勝2敗でクリアし、これを26回やると130試合で+
26となれば優勝は確実なのに対し2勝3敗ペースで行くなら―26で
最下位に連絡する」と語っていたが、レギュラーシーズン優勝の
ためには大型連勝するのに越した事はないものの2勝1敗ペースを
刻み続けられるかという事に尽きる。
だからホークスの工藤公康監督は「目の前の3連戦を勝ち越し
続ける事」と口癖のように言っているのだろう。