ウルトラマンネクサスのEP13:予知者~イラストレーターでは
ストーンフリューゲル内でダメージ治癒中の姫矢が、溝呂木眞也
が作ったリコ一家の幻に翻弄され続ける孤門をダークフィールド
から救い出す事に成功する。
敵の作ったダークフィールドに封じ込められたキャラを救うと
いう展開は通常のウルトラでは姫矢がダークフィールドに突入し
幻影の敵を倒して行って救出というのが定番だし、そういったシ
ーンこそがEPのハイライトになるケースが多い。
ところがネクサスではストーンフリューゲル内でダメージの
回復に努めていた時に孤門の窮状を察知した姫矢ががしていた
のはダークフィールドをメタフィールドに変換する事で孤門を
救い出すという作業。
これもデュナミストのダメージ回復用アイテムであるストーン
フリューゲルの存在があるゆえの展開だろうが、地味ではあるも
ののネクサスの独自性を出しているのは確かだ。
大人の鑑賞に耐えられる作品というのは子供が見て難解な展開
が多々あるしヒーローが敵キャラと戦う派手なシーンは少なくな
るケースが多いのが特徴で、ウルトラセブンの侵略する死者たち
やペガッサ星人編などもセブンが敵と絡むシーンは殆どないのが
実状だ。
正直言って子供の頃にセブンの先述したようなEPは決して面白
いとは思わなかったのだが、大人になってから見ると単に巨大化
した敵とセブンが派手に戦うというEPよりもペガッサ星人編のよ
うなEPの方が味わい深く見る事ができるわけだ。
ネクサスのスタッフはセブンや怪奇大作戦を見て育った世代だ
ろうから、大人向けのウルトラを作るという意欲があえてウルト
ラマンの活躍しないEPを作ったのではないかと思うのだ。