宇宙大怪獣ドゴラは最後の単独怪獣作品

 昔は冬休みに入って正月休みぐらいまで怪獣映画がよく OAされていた。
 そこで先日マイナーといわれる‘宇宙大怪獣ドゴラ’を見た。
 これはゴジラ以外単独で登場する怪獣映画としては、最後の作品となって
いる。

 東宝映画史上初の宇宙怪獣というのがウリだったのだが、 ドゴラは
不定形の生命体ゆえ、若戸大橋を破壊するシーンぐらいしか全体の姿を
現さない。
 そこでダイアGメンと宝石強盗団との攻防戦を併用していた。

  ドゴラは日本の上空に蓄積した放射能の影響で宇宙細胞が突然変異
した怪獣で、炭素をエネルギーとしているので石炭やダイアモンドを襲撃
する。
 対空砲火が通じないがミサイルで粉砕される。
 そうはいっても単細胞状のドゴラが大量発生するので効果がないと思い
きやジバチの毒で結晶化する弱点を突かれて空中や地上からのジバチの
毒を散布する事で結晶化して全滅した。

 私的にはドゴラは決して悪い作品ではないが、2年前に上映されたキング
コング対ゴジラの大成功で1つ前の作品はモスラ対ゴジラ、そして次の
作品がキングギドラとゴジラ・ラドン・モスラが戦う三大怪獣地球最大の
決戦が上映されるなど怪獣対決モノが主流になり始めていた。

 ゴジラは放射能の脅威。 

 ラドンでは前半にラドンが捕食するメガヌロンによる殺人事件。

 バランは婆羅陀魏山神の伝説。

 モスラは、どうやってインファント島の双子の小美人をブローカーから
奪回するか。

  といったテーマがあり、ドゴラでは炭素をエネルギーにした怪獣に対し
炭素=ダイアモンドという図式で宝石強盗団との絡みが出る。

 最後は必ず防衛隊と怪獣との戦いがメインになる単独怪獣モノに対し、
怪獣同士の戦いの方が派手で楽しい。
 そういう意味でドゴラは単独怪獣モノの幕引き的な作品だったのだろう。 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
本作品リアルで観ています (トクタサツオ)
2008-12-24 21:42:17
確か夏休み中だったという記憶がありますが、リアルで観ています。

けっこう惹き込まれた作品でしたね。

おっしゃるとおり、自衛隊とも攻防戦がなかなかよかったです。

そうそうダイヤモンド強盗団とGメンの攻防も絡んでいましたね。

ドゴラは直接人を襲ったり、するのではないのですが、エネルギーを吸収してしまうという物騒な奴です。

光線とかも発射しませんが、手強い感じです。
 
 
 
夏公開でした (こーじ)
2008-12-25 00:31:47
>トクタサツオ様
 ドゴラは夏の公開でした。
 この作品は私の地元の筑豊炭田や北九州地区が出てくるので別の意味でも注目できるのです。
 今ならCGなどを使ってリアルなドゴラを作れると思いますので、リメイクできないのかとも思いますよ。
 
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