ウルトラマンネクサスにはメモリーポリス(M・P)というビースト
被害者の記憶をメモレイサーと呼ばれる携帯電話のような機械
で消去していくのだが、幸いにしてビーストに関する記憶のみが
消去されるわけだしビーストが高度な知的生命体の恐怖心を
好むというのがビーストが人間を捕食する理由だ。
だからこそM・P達がビースト被害者達の記憶を消していく
のは、ある意味‘正義の行動’で必要悪というもの。
Ep08のバグバズン編で初登場し孤門が上層部の命令を
無視して救助した少女・里奈の記憶を消去したため孤門は
とまどうものの、首藤沙耶リーダーは自らの仕事を肯定する。
海外では謎の円盤UFOでも情報規制を敷いておりUFOと
遭遇した一般人の記憶を消去していくという事は当然と描か
れており、ここらあたりが実際に今でも戦争に参加し007が
所属する情報機関を抱えるイギリスらしい話だ。
記憶消去の意義は2話でポール・フォスター大佐をSHADOOに
入隊させる時に‘UFOの存在が公になれば一般民衆が いた
ずらに不安を覚えるし、株の暴落など経済に対する影響も必至’
などというセリフで語られる。
つまり孤門のような疑問を持つ者が登場しないといういう
設定になっており、記憶消去がハッピーエンドに結び付く9話や、
若い男と不倫中の夫人が実夫を殺害しようとしてUFO事件に
巻き込まれる14話のように記憶消去をテーマとしたEPが印象
的だ。
一方のネクサスではEP16では姫矢の元同僚である根来が
人の記憶を操作する事についての否定的な意見が出てくるし、
これがネクサスの世界のテーマにもつながる。
もっとも憐編になるとデュナミストの千樹憐とM・Pの野々宮
瑞生のロマンスがテーマになり、最終的にメモレイサーが2人の
関係に絡む重要なアイテムになるのだから意外に記憶操作と
いうテーマは使い道が多いようだ。