君は真の闘士だ…プルシェンコ選手、真央を絶賛(読売新聞) - goo ニュース
日本時間の21日未明に行われたソチ五輪のフィギュアスケート
女子シングルフリーでSPを16位と出遅れた浅田真央は冒頭の
トリプルアクセルを全6種類の3回転ジャンプを飛んだだけでなく
その他の要素でもミスなくまとめフリーの自己ベスト142,71を出し
順位を一気に6位に上げて五輪を終えた。
終了後に満足そうな表情で涙を流していた浅田にとって持てる
力を全て出し切っての演技だったのが分かる。
SP16位だった事から得点が出にくい第2グループの12番スター
トで ここまでの高得点が出るのだから、仮にSPで6位以内に入って
いれば更なる高得点が見込まれたはずだし そうなれば金も夢
ではなかったので 返す返すもSPの大失敗が悔やまれるのだが
逆に考えると優勝争いから完全に外れたゆえ最後の演技という事
から無心で持てる力を発揮できたのかもしれない。
日本人選手は自らの演技を‘作品’と位置付け結果に関係なく
完璧な作品を作ろうとする傾向が強く、浅田も その系列にあたる
ので前回のバンクーバーでは銀メダルだった以上に終盤にミスが
出たのが許せなかったようだ。
だからソチまでの4年間で自らの演技を1からやり直して臨んだ
のだが、年末の全日本選手権で3位に終わった頃から微妙に歯車
が狂い始め五輪本番の団体SPに続き個人戦でもSPでミスをして
しまう。
ここまで来るとガタガタになってもおかしくないのだが最後で
求めていた作品が完成した形だ。
その姿勢が国内だけでなくエフゲニー・プルシェンコやミシェル・
クワンら世界中から賞賛を受けたのだろうと思う。
勝敗は時の運とよく言われるが4年に1度の五輪で勝つのは
幸運に恵まれないといけないわけで、不運にも恵まれなかった
選手として前途したミシェル・クワンやロシアのイリーナ・スルツ
カヤなどがいる。
浅田もソチのフリー演技で結果を超越したスルツカヤらの領域に
達したのだろうと思うのだ。