ウルトラマンネクサスのEP11で斎田リコ宅に急ぐ孤門の前に5m
サイズのダーク・ファウストが登場して対峙し、最終的に駆けつけた
姫矢がウルトラマンに変身して同じサイズで戦おうとした後にメタ
フィールドを展開しての戦いになる。
位相空間メタフィールド内での戦いという設定は予算不足を補う
ためのものもあるが、こういった空間での戦いは意外に両者のサイ
ズが分かりづらい面もある。
例えばミラーマンの12話である2代目ゴールドサタン編では
ミラーマンが敵の物体移送マシンを使って電送されたアジトに
巨大化したゴールドサタンがいて戦いが始まるという展開なの
だが、どうみてもセットも宇宙船内というような雰囲気で最終的
には拉致されていた吉川技師長を救出した時に初めて巨大化して
いたという事が視聴者にも分かる状態だった。
基本的に巨大ヒーローが等身大を使い分けて戦うというパター
ンはウルトラセブンが嚆矢で、その後ミラーマンやスペクトルマ
ンといったウルトラ以外のヒーローに受け継がれているのだが
ミラーマンの場合は2クール目に入ると殆ど等身大での戦いと
いうシーンは見られなくなっていた。
不思議と巨大ヒーローが等身大で戦った場合はアトラクション
ショーのようにチャチく見えてしまうわけで、それゆえウルトラ
では第2期以降は全て巨大化しての戦いだったのだろう。
ただし実験的な要素が強かったネクサスではメタフィールドと
いう位相空間での戦いがメインだったのだからダークファウスト
戦だけでなく、他の設定があっても面白かったのではないかと思
うし放送が短縮されてなければEP11のような戦いがあったのか
もしれない。