支店のカミソリ棚のガラス蓋を割って薬指を5針縫い・・・

 今から30年前の昨日88年5月27日は土曜日で当時蒲田で働いて
いた私は、毎週土曜日の朝練で2年目までのスタッフにヒゲ剃りを
教えていた。

 本店は師匠がカットを教えているのでヒゲ剃り練習は支店で行う
のだが、この日は1人が寝過ごして遅れたため2人1組で行うのに1
人余ってしまうので私がモデルになるべくイスに向かう時にカミソ
リ置き棚の蓋になっている強化ガラスが私の右肩に当たって割れ
落下した破片で右手薬指を切る事に。

 思ったより痛みがなかったわりに出血が激しいので‘これは重傷
かも’と思い外科に行く事にしたわけだが、後輩は‘瞬間接着剤を
持って来ましょうか’と言うものの傷を見て瞬間接着剤では済まな
いと実感していた。

 9:00になって外科に行くと予想通り5針の縫合という事になり
打たれた麻酔注射が痛くガマンしていると‘お前さんガマン強い
な、コイツは大の大人が悲鳴を上げるぐらい痛いんだ’と先生が
言い、出身地を聞かれたので福岡と応えると‘さすがは九州男児
だ、やはり九州男児は根性がある’と妙に気に入ってくれたのだ。

 縫合が終わると‘麻酔は昼過ぎぐらいに切れるから’と先生は
言ったのだが、戻ってからはハサミの薬指を入れる部分に小指を
入れてカットをするなど仕事に励んでいたら夕方になっても痛み
が来ないのでラッキーと思いながら仕事を続けていたのだ。

 この日は忙しかったので最終的に夕食を食べたのは営業を終え
てからだったのだが、不思議な事にそれまで痛みがなかったのに
食べ終えた途端に傷口が激しく痛み出したのだ。

‘やっぱり営業中は気が張っていたから痛くなかったけど営業を
終えて食事を食べて気が緩んだら痛み出すんだよ’とは師匠の言
葉を妙に納得するものだった。

 ちなみに この一件は‘強化ガラス粉砕事件’として店の伝説と
なり師匠の弟さんなど‘〇〇クンですら壊さなかったガラスを壊
すとは凄いな’と備品を壊すので有名だった支店の初代店長を越
えるようなネタにされたのだが、実家に帰省して何度も上京した
おりに支店に行く機会があってカミソリ棚を見るとガラス蓋は完
全に取り外されていたので後輩スタッフに当時の話をするのだっ
た。

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