平成版アンドロイド0指令のグリッドマン27話

　今日未明にOAされた電光超人グリッドマン27話・驚天！オモ
チャの反乱は電波怪獣ボランガが、ラジコン戦車のコントローラ
ーに侵入してシステムを破壊し町中のオモチャを操って子供達を
襲うという内容。

　操られたオモチャからは火花や実弾を発射するのだがシステム
を乗っ取ったところで、もともとオモチャに実弾は搭載されてな
いし翔大地の友達・早川太郎の戦車のコントローラーに侵入して
システムを破壊したのに他のオモチャにまで波及するなどツッコ
ミどころは満載ながら それなりに楽しめたのはウルトラセブンの
チブル星人編であるアンドロイド0指令のオマージュ的な作品だっ
たから。

　アンドロイド0指令はウルトラセブンのサブライター・上原正三
によるセブン最初の作品だ。

　チブル星人がオモチャじいさんに化けて子供達にオモチャの銃と
催眠装置を仕組んだワッペンを配り、催眠状態になった子供達がオ
モチャから本物に変わった銃で大人たちを殺害させる計画を立てる。

　しかもダンとソガをデパートのオモチャ売り場に誘い出し本物に
なった戦車や戦闘機で襲撃させるシーンは、オモチャ工場に逃げ込
んだ大地と淳子がオモチャの戦闘機や戦車から追い詰められるシー
ンにオマージュとして引き継がれていると思う。

　特殊な電波を受信して子供を催眠状態にしオモチャが本物になる
というアイデアが、平成に入るとコンピューターシステムの破壊に
より本物になるという形で甦っておりグリッドマンの世界では十分
使えるわけだから凄い。

　上原正三が作った多くの作品は後の時代にオマージュという形で
アレンジされており先日のリュウソウジャーでもダリー編が使用さ
れているのだが、今回のオモチャが本物になって反乱を起こすとい
うのは今考えても素晴らしいアイデアだと思う。