ライスボウルを日本一を決める大会にしてはいけない

試合方式の変更議論へ=アメフット・ライスボウル

 毎年1月3日に行われるスポーツイベントとしては箱根駅伝復路
をはじめ高校サッカーの3回戦や、高校ラグビーのベスト8がある
中で忘れてはいけないのがアメリカンフットボールのライスボウル。

 甲子園ボウルで優勝した大学No1チームとジャパンXボウルで
優勝した社会人No1チームが東京ドームで対戦するのだが、最近
は社会人が圧倒的に強くなり学生が勝ったのは10年前の08~09
シーズンに立命館がパナソニックに17-13で勝って以来で今年に
至っては17-52という50点越えゲームになり敗れた関西学院大
の鳥内秀晃監督から疑問の声が上がっている。

 以前は学生の方がフットボールに要する時間が多かったようだが
最近は社会人も同じぐらいになっているので、そうなるとキャリア
の長い社会人が有利になるし外国人選手まで入ると差は更に広がる。

 基本的にアメフトはサッカーやラグビー以上に番狂わせが起きに
くいので実力差がモロに出やすいだけでなく経験もモノをいうので、
学生側は19歳から23・4歳ぐらいまでしかいないのに社会人は最
も脂の乗り切った20代後半のメンバーが中心になるため圧倒的に
学生は不利になる。

 鳥内監督ではないが高卒1年目ぐらいでは体ができてないのに屈
強な大男に体当たりされるわけだから、ケガのリスクの方が高いの
は当然だ。

 そもそも大学王者-社会人王者が日本一をかけて対戦するという
のは以前ならラグビーもそうだったが94~95シーズンに神戸製鋼
が大東文化に100点ゲームで勝った事から‘日本一をかけた一発勝
負’という形が廃止されたように、社会人側が本気で世界と戦うため
に強化しているのと比べれば学生レベルでは限界があるわけだから
サッカーの天皇杯のように違うカテゴリーを一緒にしたトーナメン
トならともかく優勝チーム同士が戦って日本一というのは今の時代
では流行らない。

 ラグビーなどでは‘世界と戦うために’という大義名分もあるが
アメフトの場合W杯はあるものの、あまり現実的ではないし格上
過ぎる相手との対戦はケガの危険の方が高いし社会人側も手加減は
できないのでワンサイドゲームになってしまう。

 とりあえず協会サイドにとってライスボウルは甲子園ボウルと並
ぶドル箱イベントなので、おいそれとは中止にはできないだろうが
再考の必要があるのは確かではないだろうか。

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