東京一（円谷一）氏の暴走歌詞に思う

　以前ウルトラセブンの挿入歌・ULTRA 7が意外に いい加減
な歌詞が多いというネタを上げていたのだが、作詞した東
京一こと円谷一の詞はアバウトな内容が多く突っ込みどころ
満点だ。

　有名なウルトラマンの主題歌では‘胸に付けてるマークは
流星、自慢のジェットで敵を撃つ’や‘手にしたガンがビュ
ビュンとうなる、怪獣退治の専門家’などとウルトラマンの
事ではなく科学特捜隊の事を歌っているとしか思えない内容
だった。

　一方で特捜隊の歌では‘光の国の掟のために’と科学特捜
隊が光の国のチームの如き歌詞になっていたりする。

　また暴走ぶりが凄いのがファイヤーマンの防衛組織SAFの
出撃!SAFで冒頭から‘蹴飛ばせ月を、食い荒らせ星を’と
いうトンデモ歌詞になっているし最後の‘シーマリンでレッ
ツゴー’以外はファイヤーマンをイメージした感じでSAFの
歌とは思いづらいものがある。

　とりあえず最後のあたりに作詞したウルトラマンAなどは
最初のウルトラマンに比べれば進化しているのだが、時おり
狙ったとしか思えないようなアバウトな暴走歌詞に巡り合う
のだ。

　残念ながら73年に亡くなり次の作品であるウルトラマン
タロウとレオは名作詞家の阿久悠が担当し、歌詞を聞いても
突っ込みどころがまったくなくプロの作詞だと実感するの
だがファンというのは現金なもので突っ込みどころがない
と意外に物足りなくなるものだ。

　もう少し長生きしていたら、どんな歌詞を作っただろうか
と暴走歌詞を聴きながら思ったりするのだ。