2015夏の甲子園 第4日

【高校野球】津商が春夏通じて甲子園初勝利! 14安打9得点の猛攻で智弁和歌山に逆転勝利

 大会4日目は甲子園での実績抜群な名門校と新鋭校が挑むカード
が並ぶ。

 第1試合は春夏通じて初出場の津商が智弁和歌山に挑むわけだが
県予選での勢いが智弁にどこまで通用するか。

 第2試合は選抜に2度出場しているものの初戦敗退が続く創成館が
選抜では優勝候補に挙げられた天理に挑むカードで変則左腕2枚を擁
する創成館が天理打線をどこまで抑えられるかだが、10年前の清峰同
様8月9日に長崎代表が強豪と戦って番狂わせを起こせるか。

 第3試合は共に強力打線を擁するチーム同士なので5点を境にした
展開になるだろうが、特に滝川の継投がカギになるだろう。

 第4試合は左腕・前田を擁する明豊と好投手・佐藤を擁する育英の対戦
だが、打線は育英の方が強力なだけに前田の踏ん張りが勝敗を分けそう。

 第1試合:津商 9-4 智弁和歌山

 1回に智弁は1番が3ベースで出塁すると短長打に盗塁を絡めて2点を
先行するが2回以降は立ち直った坂倉に抑えられる。

 3回まで1安打の津は4回に2つのエラーで出塁したランナーを2人
置いて5番のタイムリーで1点返すと、5回には1アウトから死球で出塁
した8番をバントで送りヒットと内野安打で追い付き6回は2アウトから
6番&7番の長短打で勝ち越す。

 そして7回にはエラーで出た9番を1番と4番の3ベースにエラーを
絡めて一挙3点を追加すると一気に流れが津に傾き、坂倉が熱中症で
緊急降板したものの大量得点に守られ8回に2ランで2点返されるが
9-4で大金星を上げた。

 智弁にとって悔やまれるのは1回に2点先取した後にノーアウト1・2塁
から併殺で流れを切ってしまったのと、2-1となった4回裏にノーアウト
2塁から1アウト3塁から追加点を取れなかった事。

 特に立ち上がり浮き足立っていた津に対し たたみかけられなかった
というのが同点になったあたりから流れが観戦に津に移り、智弁の守備
陣が逆に浮き足立ってエラーを連発して自滅した形だった。

 第2試合:天理 2-3創成館

 1回から共にランナーを出しながら得点できなかったが4回に天理が
3番のヒットと四球などで1アウト1・2塁から6番のタイムリーで先制
すると、7番の四球で満塁から8番の内野ゴロで2点を先行。

 その裏に創成館も6番&7番の短長打でノーアウト2・3塁から内野ゴロ
と1番の2ベースで追い付く。

 以後は むしろ創成館の方がヒットを多く放ち7回など死球で出塁した
3番が連打でホームを突きアウトになるものの押し気味に試合を進め、
迎えた9回に1番が内野安打で出塁しバントなどで2アウト3塁から4番
のタイムリーでサヨナラ勝ち。

 先にペースを掴んだ創成館に対し天理が4回に2点を先行したその裏、
創成館がノーアウト1塁から7番の2ベースは風に流された打球をセンタ
ーが目測を誤っての2ベースだったので単なるフライとして終わっていれ
ば完全な天理のペースになっていただろう。

 第3試合:滝川第二 4-3 中越

 1回に中越はヒットと死球にバントを絡めて2アウト2・3塁から5番の
タイムリーで先制すると、滝川も3回に先頭の8番が2ベースで出塁し
1アウト後1番&2番の連打で追い付く。

 5回に中越は8番のヒットにバントと死球にヒットで1アウト満塁から
3番のタイムリーで勝ち越すと、6回に滝川は4番&5番の連打でノーアウ
ト1・3塁から内野ゴロで追い付くと7番のヒットで1・3塁にすると8番の
犠牲フライで逆転する。

 それでも8回に中越は2アウトから6番が2ベースで出塁し7番の内野
安打と悪送球で追い付くのだが、9回に滝川はヒットで出塁した3番を
バントで送り5番&6番の連打でサヨナラ勝ちとなった。

 滝川が15安打に対し中越も13安打と互角の勝負だったし四死球も
4体3と内容的には互角の勝負だったのだが、中越にとって惜しむな
くは6回にノーアウト1・3塁の遊ゴロで本来なら同点に追いつかれた
ものの併殺で2アウトランナーなしが送球がランナーの顔に当たる
アクシデントでランナーが残り勝ち越し点が入った事。

 そして1回に1点取って2アウト1・3塁、5回には1点取って1アウト満塁
など もう1点入る場面で1点止まりだったし、8回には追い付いてなお
2アウト1・2塁から1番のヒットで2塁ランナーがホームで刺されるなど
滝川の固い守備に‘もう1点’を阻まれた形だった。

 第4試合:明豊 1-12 仙台育英

 1回に育英は1番が3塁ゴロ悪送球で2塁に進むが好返球でアウトになる
ものの2ベースで出塁した2番を3番の2ランで返すと、4番以下の3連続
2ベースに8番のタイムリーであっという間に5点を先行。

 攻撃の手を緩めない育英は3回にも3本の2ベースに2本のヒットを
絡めて3点を追加し勝負を決めた。

 育英の佐藤は前半の大量点をバックに好投し7回に四球にボークと
タイムリーで1点返されるが10-0からの得点では焼け石に水で、4安
打では話しにならない。

 勝敗のアヤなどは一切関係ない地力の差という言葉で足りる試合
だった。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (imapon)
2015-08-10 00:06:18
実績抜群の強豪が相次いで初陣校に敗れましたね。
百年目の大会として、何か新時代の到来を予感させるような・・・。
特に智弁の守備の綻びは信じ難いものがありました。
もう、名前だけでも勝ち上がれる神通力は無くなってしまったのでしょうか。

今大会、波乱の予感。
東海大相模、敦賀気比、仙台育英がすんなり勝ちあがっていけるのでしょうか・・・。


 
 
 
監督交代が (こーじ)
2015-08-11 23:31:57
>imapon様
 智弁・高嶋、天理・橋本両監督は辞任の意向のようですが、昨夏の九国大付が若生監督が‘仙台に帰る’と言いながら埼玉栄の監督就任が決まっていたら全くいい所なく敗れたのと被ります。

 やはり監督の進退問題が絡むと高校野球ではロクな事がありませんね。
 
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