ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
村上冬樹氏没
今朝スポーツ新聞を開くと片隅に村上冬樹氏の死亡記事が掲載されていた。 若い方々はご存知ないかもしれないが、村上冬樹氏は54年のゴジラから出演されているベテラン俳優である。 平田昭彦、天本英世と並ぶ東大卒のインテリ俳優でもあり、博士役がぴったりしていた名優だ。 84年のスポーツグラフィックNumberのロス五輪特集号に、日記を書いていた作家の村上春樹氏が‘自分の名前は春樹だがむしろ冬樹の方に憧れていた、ただ東宝のゴジラ映画の常連俳優に村上冬樹さんという人がいて改名を断念した’と記していた。村上春樹氏が憧れるぐらい渋い名前なのだ。 54ゴジラでは最初にゴジラが上陸した大戸島調査で、志村喬演じる山根恭平博士の隣でガイガーカウンターを持って調査するインテリ風の博士という役柄だった。 以後も57年の地球防衛軍や58年の大怪獣バランなどでも博士役で登場し、しっかり脇を固めている。 また円谷作品ではウルトラQで人間を8分の1に縮小する1/8 計画で1/8都市の民生委員として登場、パイロット版のミラーマンには主役の鏡京太郎を見守る牧師役を演じていたようだ。 84年に‘宝島’の別冊でゴジラ復活特集をやっていた時、みうらじゅんが‘ゴジラ俳優達へのラブレター’というコーナーで‘村上氏を訪ねて行くとアロハシャツ姿でサングラスにパイプをくわえて現れ、行き付けのそば屋に案内してもらった’と書いている。‘とても60代の恰好ではなかった’と。 それぐらい気が若かったのだろう、実際俳優養成所の講師をしていたらしい。 97年のウルトラマンダイナでは12話の‘怪盗ヒマラ’で美しい夕焼けを愛するヒマラの人間体の老紳士役で登場し、‘元気だったか’とある意味嬉しく、ある意味安心したものだったがそれから10年後の訃報であった。 95歳という長命での大往生だったようだ。
心からご冥福をお祈りします。
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「怪獣大戦争」でも、セリフは少なかったですが、医学代表で出演されていらっしゃいました。
また一人東宝特撮の大きな方が、お亡くなりになったということです。
まあでもこーじ様おっしゃるとおり大往生でありますね。
謹んでご冥福をお祈り致します。
ほとんどの東宝SF映画、円谷作品に出ておられますね。博士役というと、まず顔が思い浮かぶ方でした。
ご冥福をお祈りいたします。
そうそう、医学代表でしたね。夫人代表が塩沢ときでした。セリフがほとんどなくても存在感がありました。
>柴田真紀様
95歳ですからね、最近は博士の当り役が少なくなっている気がします。