‘昭和ガメラの主役’本郷功次郎 死す

本郷功次郎氏死去（俳優）(時事通信) - goo ニュース

　昨日の夜ネットを開くと俳優の本郷功次郎が亡くなったというニュースが出て
いた。
　
　本郷功次郎といえば特捜最前線の橘 剛刑事で有名だが我々の世代にして
みれば大魔神怒るの主役と昭和ガメラシリーズの顔で、現代劇と時代劇の特撮
の2つで主演したという珍しい経験を持つ。

　昭和ガメラの2作目であるガメラ対バルゴンで独立して小さな観光飛行機会社を
作るために航空士ライセンスを取得と同時に勤めていた会社を辞めて退職金で
兄が戦時中にニューギニアで見つけて隠したバルゴンの卵だった巨大オパール
の密輸計画に参加する主人公・平田圭介を演じた。

　当初は‘人に使われ続けてもうだつが上がらない’と独立に旺盛な意欲を見せ、
小野寺の策略に嵌って洞窟に生き埋めになって奇跡的に助かった後に原住民の
カレンを伴って帰国しバルゴン対策を練るし、特に虹状の殺人光線が鏡で反射
されるという事を発見するなど活躍。

　続くガメラ対ギャオスでは東名高速道路の工事責任者・堤 主任を演じ、ガメラに
助けられて背中に乗った金丸英一少年を富士急ハイランドの観覧車に乗って救出
するシーンが印象深い。

　出演最終作のガメラ対バイラスでは主役の少年達が所属するボーイスカウトの
リーダー役だったが、この作品から子供が主役になってしまい今ひとつ存在感が
薄くなっていたのは残念だった。

　そして平成ガメラの1作目・ガメラ大怪獣空中決戦の冒頭で巡視船の船長として
出演し、ゴジラシリーズで主役を張っていた久保明演じる輸送船の船長と敬礼を
交わすシーンが あったのを見た時には感慨深かった。

　個人的には この作品を最後に氏の姿を見なくなったのだが04年に脳梗塞で
倒れて事実上俳優引退状態だったらしいので、もう少し元気な姿を見たかった
と思う事次第だ。