サンマの季節に想う

　ここ数日コチラでも朝晩が冷え込み秋どころか、晩秋の雰囲気になって
いる。
こうなると一気に美味しくなるのがサンマ。
　秋の味覚を代表する魚である。

　脂が乗ったサンマに大根おろしを付けて食べるのはホントに美味しい。
　サンマといえばドカベンでは山田太郎一家のごちそうで、金持ちの岩鬼
正美もなぜか大好物。
　頭から全部食べていたのを覚えている。

　因みに私がサンマを食べるときも岩鬼に影響されたわけではないが
骨はおろか、頭から全て食べる主義で食べた後には何も残らない。
　息子達には‘骨まで食べたらカルシウム補給になるので骨が丈夫に
なる、だからオレは骨折した事がない’と言っていたが、頭から食べる
のが珍しいらしく魚屋に買い物に付いて行くと‘サンマがいい！’ と
女房に言うそうだ。

　そういえば蒲田時代には夕食としてサンマが1週間から10日に1回は
出ていたし、休日にミノハチでも食べていた。
　バタついていた事もあって、サンマを頭から豪快に食べていたので
スタッフや師匠の子供達から‘凄い！’と言われていた覚えがある。

　笑ったのが当時6歳だった師匠の次男が私がサンマを食べて降りて
行った後に

‘ボク大きくなったらこーじさんみたいに

なりたい！’と言うと奥さんが

‘やめてよ！’

と即座に言ったので残っていたスタッフが大爆笑だったらしい。

　その師匠の次男も現在26歳。
　今年の5月に約11年ぶりに会ったが逞しく成長していた。
　試しに

‘20年前に大きくなったらオレみたいになりたいと言って

たけど、今でも思うか?’と尋ねたら笑いながら

‘サンマは骨までしっかり食べてますよ、頭はさすがに

食べませんが’と応えたので

‘まだまだ甘いな、頭から食べてしまわないとダメだよ’と

言ってやった。

　ホントにサンマに関しては

楽しい思い出がいっぱいである。