‘ウソから出た誠’を実感した英彦山登山

 結果的に私の独身最後の年となった今から20年前の00年3月に
福岡市在住のAクンが当時小学生だった息子達を連れて来たので
英彦山に連れて行ったのだが、この時に‘ウソから出た誠’という
言葉を実感する事例があった。

 この日は朝から雨がそぼ降っており山登りには生憎の天気だった
のだが、みんな行く気満々だし英彦山は標高が高いので上に行くと
雲の上に出るので積乱雲でなければ悪いものではない。

 ただAクンの奥さんが作ってきた弁当はお握りのみで15個ほどを
何と皿に載せてラップに包んでいたのでAクン‘は‘コレどうやって
持って上がるのか…’とボヤいていたので大きめの袋に入れてリュッ
クには縦に入れて行く事にした。

 例によって別所に車を停め奉幣殿で参拝した後に上り始めるのだ
が雨のおかげで下が少しぬかるんでおり、スタートが少し遅かった
事から中岳のみの往復で子供達は歩きながら時おり滑ったりするた
めズボンのスソあたりが汚れ始めていた。

 そんな中で友人のAクンは身軽にぬかるんだ場所を軽快に飛び越
えながら上って行くと中腹から上は雪が残っているので、みんな
驚きながらの登山となったのだ。

 頂上で昼食を食べて下山に入っていた時にAクン持ち前の いたず
ら心を起こし携帯電話を取り出して‘お母さんにお父さんは雪崩に
遭って骨折したと言え’と息子達に伝えたのだが、アウトドアが苦
手な奥さんは山に雪がある事すら信用してないようで相手にされ
ない。

 そこでイラついたAクンが息子から携帯を取って一生懸命雪が積
もっている事を説明していたら、話に集中し過ぎて足下への注意が
疎かになったようで尻もちを付く事に。

 幸い骨には異常はなかったものの下がぬかるんでいるので穿いて
いたズボンがドロドロになってしまい、度々バランスを崩したりし
ていた息子達よりも派手に汚す事になった。

 そこで‘これがウソから出た誠って言うんたい’と息子達に言った
のだが、やはりネガティブな事を言っていると言い当ててしまう
事があるのだから特に山などでは下手な事は言わない方がいいと
実感したものだった。

 あれから20年経ち自分の子供達や友達を連れて行っているのだ
が‘もしここから落ちたりしたら’などというネガティブ発言は絶対
しないよう心がけている。

 

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