ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
もはや先発メンバーのみで戦う競技は あり得ない
カタールで行われているサッカーW杯で森保一監督率いる日本代
表は決勝トーナメント初戦でクロアチアと引き分け、PK戦で敗れた
ため目標だったベスト8に進めなかったもののグループステージで
は優勝経験国であるドイツやスペインに逆転勝ちするなど世界に大
きなインパクトを与えたのは事実。
その理由の一つが前半守りに徹して後半一気に攻勢に出るという
スタイルで、そのスイッチを入れるのが三苫薫や堂安律ら攻撃的な
選手を投入しフォーメーションをチェンジするスタイルだった。
つまり交代枠5人を巧みに生かして戦ったわけだがラグビーも先発
15人だけでなく、ベンチ入りした8人全員を起用する23人スタイルが
主流になっており野球の投手起用も然りである。
こうしてみると先発したメンバーでのみ最後まで戦うというのは、
もはやありえないという事になるのではないか。
もともと森保監督は東京五輪でも連勝して迎えたグループステー
ジの3戦目で先発メンバーを固定して戦い、最終的に準決勝でスペ
イン相手に延長で力尽き3位決定戦でも敗れてメダルを逃している。
たしかに勝っている間は動くなという言葉があるようにメンバー
を動かすと流れが変わるという事があるので、上手くいけばいいが
流れを手放すリスクもある。
顕著な例が07年フランスW杯アジア最終予選の日本ー韓国戦で加
茂周監督が先制した後に絶好調だったFW呂比須ワグナーをDF秋田
豊にメンバーチェンジしたところ、一気に流れが変わり残り5分で
逆転負けしただけでなく求心力を失い次のアウェーでのカザフスタ
ン戦もロスタイムに追い付かれ更迭される事になったのだ。
それを考えるとメンバーチェンジというのはリスクの高い采配で
はあるが、今やメンバーチェンジに背を向けて先発メンバーのみで
試合を進めても勝ち目はないので上手く使いこなす必要がある。
ラグビーの場合は既にメンバーチェンジは当たり前になっており
負担の大きなFWのフロントローや第3列にハーフ団は、試合途中で
必ず交代させるので先発しない選手達は途中出場で流れを変える事
からリザーブではなくインパクトプレイヤーと呼ばれている。
野球も野手はともかく投手は以前なら先発完投は当たり前だった
のが、今や先発は5回を投げればよく6回以降は繋いでいくスタイル
が主流になっており先発完投というのは死語に近い。
それを考えると何の競技でも先発だけで賄うというスタイルは時
代遅れになっており、そういった流れから背を向ければ勝てなくな
っている時代ではないだろうか。
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