2023選抜高校野球：第10日

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bb-tp5-230329-202303290000891

　大会の華・ベスト8＝準々決勝が行われる大会10日目の注目カー
ドは第4試合の報徳学園ー仙台育英。

　2試合連続で二桁安打を放ち3回戦ではサヨナラ勝ちしている報徳
打線が、仙台育英の投手陣を打ち込めるか。

　関東勢同士の対戦となった第1試合は関東大会優勝校の山梨とベ
スト8の作新の対戦で、実績があって3回戦で壮絶な打ち合いを逆転
2ランで制した作新が山梨相手にどこまで打ち合いに持ち込めるか。

　第2試合は関東準優勝の専大松戸と中国王者の広陵の対戦で、松
戸の平野と広陵の高尾両投手が2試合連続で投げており3試合目に
登板するのか？もしくは2番手同士の対決になるのか？2番手同士
になると松戸の2番手と広陵打線が注目だ。

　第3試合は今大会2試合3得点と意外に打ててない桐蔭打線が菅生
の投手陣から、どこまで得点できるのか？
　両校は一昨年夏に桐蔭が雨天コールド勝ちして以来の対戦。

　第1試合：作新学院  3ー12 山梨学院

　2回に6番&8番の2ベースで先制した山梨は3回に3番の四球を挟み
2番&4番のヒットで1点追加すると6番の遊ゴロで2点目、更に5連続
四死球と3番の2点タイムリーで一挙7点を挙げ8－0と大きくリード
を広げ1点返された4回には1アウトから6番&7番の連続3ベースと8
番のタイムリーで2点追加し10ー1と勝負あり。

　作新も4回にヒットで出塁した1番を4番のタイムリーで返し、6回
には1番のHRで2点目を挙げるが反撃もそこまで。

　作新は先発投手の6四死球の乱調による3回の7失点が、試合の趨勢
を決めてしまった。

　第2試合：専大松戸 2ー9 広陵

　2回に松戸は1アウト後5番が死球で出塁し6番以下の3連打で先制
するが、その裏に広陵は4番がヒットで出塁し5番のバスターでノー
アウト1・2塁からバントエラーで追い付き7番の2点タイムリーで勝
ち越すと9番の内野安打と1番四球の1アウト満塁から2番&3番の短
長打で一挙6点を挙げ主導権を握る。

　4回にも四球で出塁した1番を2アウトから3番&4番の長短打で返
して2点を追加し、松戸の反撃を6回の4番のHRによる1点に抑えて
快勝した。

　2回表に松戸が1点入って1アウト満塁から追加点が取れなかった
のに対し、その裏に広陵は一挙に6点を取るビッグイニングにした
2回の攻防が明暗を分けた。

　第3試合：大阪桐蔭 6ー1 東海大菅生

　3回に桐蔭は1番が歩くと2番&3番のバントがいずれも内野安打に
なり4番のタイムリーと5番のバント野選、6番の犠牲フライに7番の
タイムリーで一挙に4点を先行。

　1点返された5回には5番のHR、6回にも8番の2ベースから2アウト
3塁とし2番の内野安打で6点目を挙げる。

　菅生も2回&3回とヒットを放っていたが4回に3番&4番の連打を足
場に1アウト2・3塁から6番の犠牲フライで1点返すも、複数安打が出
たのは4回のみで6回のノーアウト1塁を潰した後は散発に終わった。

　最初の2試合同様3回に桐蔭が先制した後にたたみかけた4点がゲー
ムの趨勢を決めたわけで、やはり挑戦者がビッグイニングを作られる
と厳しい。

　第4試合：報徳学園 5⑩4 仙台育英

　1回に1番が四球&2番のヒットでノーアウト1・2塁をバント失敗な
どで0に凌いだ報徳は、その裏に2アウトから連続四球と5番&6番の連
打で2点先制し2回にも8番&1番に盗塁で1アウト2・3塁から2番のゴ
ロを3塁手が弾いたのを遊撃手が上手く処理したものの3塁ランナー
が返り3－0と主導権を握る。

　2回以外毎回ランナーを出しながら2つの併殺などで得点できなかっ
た育英は6回に4番&6番のヒットで2アウト1・3塁から7番の三振振り
逃げで1点返すと、9回に2アウトから2番が歩き3番のセンターフライ
をセンターが捕れずに1点返すと4番もタイムリーと土壇場で追い付く。

　タイブレークになった10回にバントで送り7番のタイムリーで勝ち
越した育英だが1点に終わった裏に、報徳は7番のバントが悪送球で追
い付くと2アウト後2番がサヨナラタイムリーを放ち2試合連続で延長
を制した。

　育英にしてみると1回表のノーアウト1・2塁をバント失敗から得点で
きず、その裏に報徳が2アウトから2点を先制した流れを9回に相手ミス
で追い付きタイブレークで勝ち越すも1点しか取れなかったのが敗因だ
ろう。