ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
ウルトラマンA最終回から50年
今から50年前の今日73年3月30日にウルトラマンAは最終回を迎え
最強超獣ジャンボキングをギロチンショットで倒したウルトラマン
Aは‘優しさを失わないでくれ、弱い者を労わり互いに助け合い、ど
この国の人達とも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。
例え その気持ちが何百回裏切られようと、それが私の最後の願い
だ’というヒーロー史に残る名言を子供達に遺して地球を去る。
ウルトラマンA最終回や最後の‘優しさを失わないでくれ’のセリフ
についての’レビューは、他の読み物や多くのブログでも語られてい
るので敢えてメインライターだった市川森一に対する切り口で扱っ
てみたい。
市川森一氏はウルトラではセブンのV3から来た男から、帰ってき
たウルトラマンではベムスター編から参加し印象的なEPを担当して
いるのだがウルトラマンAは氏が初めてメインライターを務めた作品
でクリスチャンである氏の思想・神と悪魔の戦いを反映させていた
と思う。
ただ市川氏独特の世界観は他のライターやスタッフとの解釈の乖
離があったのは確実で14話のゴルゴダ編を最後に降板し、48話で
復帰するまでの間にヤプールは巨大化して倒されたり男女合体変身
の相方だった南夕子が月星人で月に帰るなど相当な路線変更が行わ
れていた。
だから23話で倒された巨大ヤプールを怨念の塊として復活させ、
最終回への伏線を張ったと思われるのが48話のベロクロン二世編
ではないか。
考えてみればウルトラデビュー作のアイロス星人編で星人は固形
燃料を渡せば部下を返すという約束を反故にしているのを皮切りに
カナン星人編のウインダム・プロテ星人・マゼラン星人、帰ってき
たウルトラマンでもぜラン星人編ではウルトラブレスレットと信頼
への裏切りというのが印象深いEPではテーマとなっていた。
また子供向けハッピーエンドが嫌いという氏の主義だから最強の
敵は倒しても、正体を明かさざるを得なくなり地球を去るというヤ
プールと相打ちになる形の結末で終わらせたのではないかと考える
わけである。
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エースが最後に放ったメッセージも氏に言わしてみれば殆ど捨て台詞の何物でもなかったらしいです。
やっぱり“イイワケ”ですねw
まぁその“イイワケ”でも結果が良ければ全て良しなんですが、この場合だと市川氏というより、その市川氏にケジメをつけされるように諭した橋本洋二プロデューサーのおかげですね。
市川氏は生前エースの事を「神様になり損ねたウルトラマン」と評していたが、それはもはや「ウルトラでは神様になれなかったライターの自分」を反映していたとも思う。まぁウルトラ以外では賞賛を得た方だからどうってことないんでしょうけどね・・・。
結局市川森一氏は実相寺昭雄監督と同じで、メインを張ってはいけないタイプだったようですね。
実際シルバー仮面の時に実相寺氏は‘オレが1話担当したら大変な事になる’と言ってましたからね。
つまり強烈な個性がありますから、この個性というのがアクセントにはなるもののメインにすると他の人達が辛くなるようです。
実相寺監督はただ純粋に作品を掘り下げて作ってそれが結果的に前衛的になってしまったというものであり、
市川森一氏は何か常に肩に力が入っていて結果見てる側だけでなく書いている本人までもが辟易してしまうという悪循環に陥るというものですね。
実相寺監督が“職人”気質なら市川氏は“クリエイター”ていう肩書が似合います。
まぁ晩年の市川氏は“コメンテーター”でしたがww
実相寺監督は芸術家肌だと思いますので、恐怖の電話のような撮影予定時間を豪快に超過させても納得いくまで撮りますからね。
金城哲夫氏や円谷一氏らは実相寺スタイルをスパイスとして認めていたようですが、これこそメインライターやメイン監督の姿勢でしょう。
市川氏がこういう事ができなかったようで、周囲と乖離が生じて降板という形になったのではないでしょうか。
芸術家向きと書いたつもりが何故か職人肌と書いてしまいました・・・従って、こーじさんと意見が同じという事でご了承ください。すみません。
それに実相寺さんが職人なわけないですよねw
美空ひばりの“のど〇んこ”をドアップで見せたり、真夏の設定なのに何故か雪を降らすドラマ演出をしたり、芸術家としてもその斜め上行く人だったことは言うまでもありませんww
しかしそんな実相寺さんを最初に気にかけてくれたのが円谷英二監督だそうで。
それもそのはず、英二監督自身も駆け出しの時代に実写の映像にアニメーションを入れるという今でも斬新な演出を何と大正時代に既にやっていたのが凄い。だからどこかで実相寺さんを自身の若いころと重ねていたのかもしれません。
円谷英二氏は実相寺昭雄氏を自分と同じ人種と認識していたようで、星の林に月の舟の中でも夏に雪を降らせたシーンを「どうせなら吹雪にしたら、とにかく拘って作ればいい」というセリフがありましたからシンパシーを感じていたのでしょうね。
もっとも芸術家肌の円谷氏は予算内できっちり仕上げる事ができる職人・本多猪四郎がいたからよかったと思えるわけですが。
スマホのアルバムの戦うヒロイン達大図鑑のキャラは、変身忍者嵐のカスミ、キカイダーのミツコさん、ロボ刑の芝奈美、南夕子、ユリアン、タックル、仮面ライダーなでしこ、同バルキリー、南野陽子と浅香唯のスケバン刑事、時代劇映画市の綾瀬はるか、戦隊ヒロインなどです。
なるほど、そうなんですね。
ちなみにジャンボキング戦の決め技をスペースQにする案はあったようですが、あれは他の兄弟が揃わないとできない技ではないでしょうか。