井上尚弥、衝撃の2階級制覇

井上尚、最速２階級制覇＝八重樫は偉業ならず―ボクシング世界戦(時事通信) - goo ニュース

　年末の3大世界戦興行の第一弾が東京体育館で行われ、メインの
井上尚弥がWBO：Sフライ級王者のオマール・ナルバエスに2Rで計
4度のダウンを奪うKO勝ちで圧勝しプロ入り8戦目での2階級制覇を
達成した。

　試合前の予想は2階級制覇し合計27度の防衛に成功している王者
を階級を上げた井上が持ち前のスピードでどこまで崩せるかという
ものだったが、鉄壁のディフェンスを誇る王者に巧く捌かれて
判定負けというのが最も確率が高いと予想していたのだ。

　ところが試合が始まると井上のパンチが思ったよりヒットして
いたのだが30秒で右のダブルがテンプルにヒットさせてダウンを
奪い、更に左フックで2度目のダウンを奪うなど王者を圧倒。

　何とか凌いだ王者だったが2Rにも挽回のために出たところに
左フックでダウンを奪うと、終了間際に左のボディブローで倒し
カウントアウト。

　長いキャリアの中で負けたのがノニト・ドネアに判定負けした
1敗のみで、ダウンをした事がない王者から合計4度のダウンを
奪ったのだから驚かされるわけで一気に2階級上げて減量苦から
解放されたとはいえ、ここまで井上のポテンシャルが高いとは
思わなかった。

　しかも試合後の井上のコメントでは最初のダウンを奪った時に
右拳を痛めたそうで、仮に後半まで持ち越されていれば意外に
王者から巻き返されて僅差の判定負けという事になっていたかも
しれない。

　それを察知させずに一気に左で早目に倒しきったのだから、
ひょっとして来年当たりローマン・ゴンサレスと対戦すれば
いい勝負になるのかもしれないと思ってしまった。

　ホントに凄いものを見た夜だった。