2010選抜高校野球・第4日

 雨で2日順延された選抜だが興南の島袋や神戸国際の岡本ら今月に
入って体調を崩していた選手がいるチームにとっては恵みの雨になって
いるだろう。

  第1試合は3期連続の興南が選抜初勝利なるか?
 昨年の春・夏はエースの島袋が好投しながら打線の援護がなく、いずれも
初戦敗退している。
 とはいえ対戦相手の関西は中国大会の準優勝チームで左腕の堅田も
好投手だし、選抜の実績に関してはベスト4が2回と興南を上回っている。

 第2試合は1回戦屈指の好カード。
 近畿大会優勝の神戸国際の好投手・岡本対帝京打線だが、帝京の投手
陣も充実しているので神戸はロースコアの展開に持ち込みたい。

 第3試合は四国王者の今治西に昨夏のメンバーが多く残る三重の対戦
だが、 4番以外は全員左を揃えた今治打線が三重の左腕増田をいかに
打つかが焦点。

  第1試合:興南 4-1 関西

 1回表に興南は堅田の立ち上がりを攻め2安打と1四球で1アウト満塁から
5番の犠牲フライで先制して有利に試合を進める。 

 5回表に2安打とバントで1アウト1・3塁から4番がショートゴロで併殺と思い
きや1塁への悪送球で貴重な2点目を挙げると、その裏に関西は先頭の5番
がセンターオーバーの打球を放つが3塁を狙ってタッチアウトの後に3連打と
犠牲フライで1点を返す。

 仮に1-0のままだったら先頭打者は2塁で止まっていただろうし、その後に
連打で逆転された可能性が高いので5回表に相手エラーで挙げた追加点は
貴重だった。

  興南は7回に2アウトから四球で出た2番を3番の3ベースで還して追加点を
挙げると、9回にも2アウト2塁から5番のタイムリーで4点目を挙げて逃げ
切った。

  関西は島袋から14三振を奪われながら10安打を放ち実力の片鱗を見せ
たが、 5回のミス絡みの1点と7回に2アウトランナーなしから与えた3点目が
流れを手離す事になった。

 第2試合:帝京 3-2 神戸国際大付

 1回に帝京は2アウト1・2塁から5番のセンター前に抜けそうな当りを2塁
手がファインプレーで刺して流れを掴むと、2回に内野安打で出た5番が盗塁
し8番の 2ベースで先制。
 3回にもヒットで出塁した2番が盗塁し4番のタイムリーで2点目を挙げ試合
を有利に進める。

 岡本は帝京打線に6回以外は毎回ランナーを出しながら凌いできたが、
7回に 1アウトから四球で出た9番をバントで2塁に送り2・3番の連打で
ようやく1点を返すものの なおも四球で満塁のチャンスでレフト前の浅い打球
をレフトがダイビングキャッチして1点止まり。

  しかし帝京は8回に先頭の6番がセンターに同点HRを打ち込むと、代った
3番手の大田を攻めて2つの四球で1・2塁から1番のライト前ヒットで2塁ラン
ナーがホームでタッチアウトになったものの2番が歩いて満塁からパスボール
で帝京は遂に勝ち越し。

 神戸打線は5回以降 伊藤の前にノーヒットに抑えられて追加点が取れず、
再三の好守備で帝京の攻撃を凌いでいたが最後は自力の差が出た感じだ。

 やはり帝京に勝つには4点は取らないと厳しい。

 第3試合:今治西 5⑩6 三重 

 1回に今治は1アウトから2ベースと四球に相手エラーから満塁と攻め5番の
タイムリーに6番の犠牲フライ、更に7番のレフト前の打球が風に押し戻さ
れるタイムリーで3点を先行する。 

 三重も その裏に1番がヒットで出塁し2アウト後 盗塁に成功し4番のタイム
リーで1点を返すと、2回にも6番が風で戻される2ベースでチャンスを掴み
1アウト 3塁から8番の内野安打で2点目を挙げて1点差に追い上げる。

 そして5回に2本の内野安打でチャンスを掴むと1アウト2・3塁から3番が
レフト前に落として追い付き、4番がショートゴロの併殺崩れで4-3と逆転。

 今治は直後の6回に2アウトから5番が四球で出塁すると6番のヒットで1・3
塁から3塁手の悪送球で再び追い付き暴投で再逆転する。

 ところが三重は7回に5回同様9番と1番の連打から1アウト2・3塁のチャンス
で 3番の内野安打で追い付く。
 そして延長に入り10回に今治は先頭の9番が死球で出塁したが盗塁失敗
などでチャンスを逃すと、その裏に三重は先頭の3番がヒットで出塁し盗塁
などで2アウト1・3塁から7番のライト前ヒットでサヨナラ勝ち。

 強い風の中で互いに判断ミスからポテンヒットが点に絡み、送球エラーなど
ミス絡みでの点が入る試合だったが13安打を放った三重打線が押し切った
形になった。

  今治は1回こそ3安打を集中したが2回以降は散発の3安打で8回以降は
ノーヒットで、唯一の右打者の4番がノーヒットというのも痛い。

 そして5回に同点で迎えた1アウト1・3塁でショートゴロ併殺を狙ったショート
が2塁手にトスせずに自らベースに駆け込んで1塁送球で併殺崩れになって
勝ち越された場面や、10回にも1アウト1・2塁から強い2塁ゴロで併殺を取れ
ず直後に 1・2塁間を破られてサヨナラ負けした場面が印象に残る。

 共に併殺を取れていた場面で取れなかったばかりに2点を余計に取られて
いる。
 因みに三重は92年以来の選抜勝利だが この時も愛媛代表の松山商に
延長でサヨナラ勝ちだったし、ベスト8で優勝した帝京に敗れているが次の
相手が帝京というのも歴史の偶然だろうか?

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
興南勝利 (さくらい)
2010-03-27 06:28:52
島袋やっと勝ちましたね。これまで打線の援護が
無かったが4点取って貰いました。次は智弁戦。
帝京苦しい試合を何とか逆転。伊藤も後半は
良いピッチングでした。
神戸岡本が凌いでいましたがリリーフが?
惜しい試合でした。
第3試合どちらもミスの多いお寒い内容の試合でした。
秋の地区の優勝チームの苦戦が続いていますね。
今日は相模の一二三の投球に注目。
 
 
 
島袋このままでは (こーじ)
2010-03-28 00:00:46
>さくらい様
 興南なんとか勝ちましたけど、島袋が今日のようなできで打線も4点では智弁相手には厳しいですね。

 帝京は伊藤が後半尻上がりによくなりました。
 やはり2点では逃げ切れませんね。

 しかし相模が負けるとは思いませんでした。
 自由ヶ丘の評判は そこまで高くなかっただけに意外でしたよ。
 
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