日本女子、団体追い抜き連勝=W杯スケート
日本時間の一昨日オランダのヘーレンフェインで行われたスピード
スケートW杯女子チームパシュートで菊池彩花・高木美帆・高木菜那
で組んだ日本は2:59:58で、パシュートの開幕戦だったインツェル
大会に続いて優勝した。
チームパシュートは5年前のバンクーバー五輪で2位に入った種目で
3人目のブレードの最後尾がゴールした時点で順位が決まるため、個人
種目では苦戦する日本にとっては勝負できる種目である。
ただし男子は3200mを女子でも2400mという距離だから1000mから
3000mまでの選手達が強い方が有利なので500mでしか勝負できない
男子は当然のように話にならないが、とりあえず1500mぐらいまでは
入賞圏内にいる女子の方が期待できるのは当然で特にバンクーバーで
は中距離のベテランエースの田畑真紀がいたというのも大きかった。
残念ながら前回のソチでは4位と連続メダルを取れなかったのだが
五輪翌年のシーズンとはいえ、スケート王国のオランダに勝っての
連続優勝は大いに価値があるといえるだろう。
ここで自信をつけて個人種目でも頑張れば成績は上がるだろうと
思うし、現在のスピードスケートは1500mを強化していけば1000m
や500mも強くなるケースが多いのでパシュートに力を入れるという
のは大正解だと思うのだ。
一方の男子は初日に500mで長谷川翼が34:97で8位に入ったと
いうのが最高成績だが、長島圭一郎や加藤条二に次ぐ若手の台頭が
なかった中でようやく新鋭が出てきた感じではあるものの相変わら
ず1000mからは通じないので復活への道は険しいだろう。