ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
人気回復の切り札・ジャンボフェニックス
ミラーマン26話の終盤からSGMの新兵器として登場したジャンボフェニックス
は対インベーダーとの戦いの切り札的な存在だったのだが、一方で円谷としても
視聴率回復への切り札という感じだ。
というのもミラーマン自体がウルトラとの差別化を掲げたリアリズムを追求する
大人向けのヒーロー作品だったのでSGMが科学者達による分析チームという
性格が強かったものの、ヒーロー作品が乱立を始めた72年の時期では どうして
も地味な印象が目立つので子供達の意向を受けて戦闘機を操ってミラーマンと
共に戦うという事になった。
たしかにジャンボフェニックス投入は地味な印象だったSGMを華のある防衛
チームにイメージチェンジさせたまではよかったのだが、ミラーマン独自の世界を
壊す副作用が あった。
ちなみにミラーマン大全によると脚本は2クール分まで既に完成していたので
急なテコ入れができなかったらしいが、だからこそSGMが分析チームとしての
特色を長く保つ事ができたのは間違いない。
ただし子供達に不評だったと思われる分析のみのSGMから180度雰囲気を
変えるために投入されたジャンボフェニックスだっただけに円谷側の力の入れ
具合も かなりのもので、何と‘朝日に輝けジャンボフェニックス’という専用の歌
まで作られたのだ。
作詞はマイティジャックや後にジャンボーグAの主題歌を担当した満田かずほ
監督で、彼の作った歌詞は英語が必ず使用されているのが特徴。
先輩にあたる円谷一が作詞したSGMの歌はクールでシャープなイメージで分析
チームという初期のSGMの性格を見事に表しているのに対し、ジャンボフェニック
スのテーマは明るく開放的なムードで躍動感が感じられる。
円谷作品で途中から投入された新兵器といえばウルトラマン80のスペース
マミーなどがあるものの、メカのテーマが作られたのは私の記憶ではジャンボフェ
ニックスだけだから それだけ円谷が力を入れたメカだったのだろう。
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毎朝、本家の曲を聴く度に、思い出します。
と揶揄しつつ、
明るく開放感のあるテーマソングは好きです(笑)
それは我々の間でも話題になってましたよ。
‘ラジオ~の声に~’と‘空へ~、空へ~、大空へ向かって~’の部分ですよね。
SGMの歌がメカの暗いドックを移動していく発進シーンに似合うのなら、飛び立った後はジャンボフェニックスのテーマが似合う感じですね。