ハリウッド版メカゴジラについて

　先日感想を書いたハリウッド版のゴジラVSコングだがゴジラと
コングのタイマンバトルと思いきや、これにメカゴジラが参戦す
るというサプライズ？があった。

　例えばキングコング対ゴジラやサンダ対ガイラには大ダコが登場
しキングコングやガイラと戦うシーンがあったし、ゴジラ対メカゴ
ジラにはアンギラスが登場し偽ゴジラの皮膚の一部を剥いで偽物と
気付かせる殊勲を挙げた一方でメカゴジラから口を裂かれて逃走し
ていた。

　今回ゴジラVSコングでメカゴジラの存在は事前から仄めかされ
ていたし、キング・オブ・モンスターズのラストでギドラの首の
買い付けシーンがあったので‘メカゴジラが出るのか？’と思ってい
たら案の定。

　ハリウッド版メカゴジラはむしろターミネーターシリーズに登
場しそうなデザインで、いかにもハリウッド版だなと感じたもの。

　メカゴジラには昭和版ではブラックホール第3惑星人の侵略マシ
ーンで、メカゴジラの逆襲ではこれに‘生きた細胞’という形で真船
桂の脳波とリンクさせている。

　平成メカゴジラはVSキングギドラに登場したメカキングギドラ
の残骸を引き上げて23世紀のおーばーてくのろじーを使って作り
あげているし、機龍編では初代ゴジラの骨格をメインフレームと
して制作されている。

　ちなみにハリウッド版メカゴジラはメカにコング的な要素もあ
り、言うなればキングコングの逆襲に出て来る超物質エレメント
Xをエネルギーとして起動する形になっているのではないか。

　またラストでキング今後との戦いの最中にマダムピラニアがコ
ントロール装置のプラグを外すなど内側からの破壊によってキン
グコングから倒されるが、ハリウッド版も制御コンピューターを
人間がショートさせたことで力を失ってゴジラとコングのタッグ
に倒される。

　もっともメカにコングはほんらいエレメントX採掘用だから、
戦闘用のハリウッド版メカゴジラとは性格が違うのだが・・・

　こういった東宝版のメカゴジラのあらゆる要素をハリウッド版
は受け継いでいるのが分かる。