訃報イビチャ・オシム


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-sc-tp4-220501-202205010001428

 昨夜ネットに元ユーゴスラビア&日本代表監督のイビチャ・オシ
ム氏が亡くなったニュースが載っていた。

 イビチャ・オシムといえば90イタリアW杯でユーゴ代表を率いて
ベスト8に入りオーストリアのクラブ=シュトルム・グラーツ監督を
務めた後に来日し、Jリーグ千葉の監督として03年に来日すると05年
にはJリーグカップで優勝に導くなど実績は十分でジーコ退任後の日
本代表監督に就任するが脳梗塞を患い退任の憂き目に遭った。

 その後は一線を退いたものの雑誌スポーツグラフィックNumberで、
日本代表の近況についてのインタビュー記事が掲載されており個人的
にも楽しみに読んでいたのだから凄く残念だ。

 氏について書く事は多いので日本代表関連で絞って記すと06年ドイ
ツW杯で黄金世代がピークにも拘わらず1分2敗と惨敗した日本代表を
立て直すために招聘されたのだが、監督就任前からマスコミがジーコ
采配絶賛する中で‘守備的な選手が福西しかいないで大丈夫か’などと
メンバー選考に警鐘を鳴らしていたのが印象的だった。

 たしかにガチガチのチーム戦術で戦っていたフィリップ・トゥルシ
エ監督時代から自由を与えるジーコへと協会は極端な監督人事だった
ので、とりあえず最低限の結果は出していたジーコが協会推しという
事もあってマスコミはジーコ礼賛だったわけだ。

 だから組織力と個人技のバランスのいいオシムは理想の監督で惨敗
して自信を無くしていた日本代表の監督にも適任だったし、チームを
1からどう立て直すか楽しみにしていた矢先の病気での離脱だった。

 そういう意味でオシムが監督を続けていたらどうなっていたか?を
当時はよく想像していたし、日本を離れてからも田村修一氏のインタ
ビューコラムで日本代表をどう見ているかの評価は楽しみでもあった。

 氏の言葉で印象的なのは‘W杯で優勝しようと思うなら他の監督を探
して欲しい’‘’物事を客観視すればいい話ができる。自分たちの能力以上
のものを期待して盛り上がると、失望することになる’など身の丈に合
った目標を立てる事に対しての重要性を語っていたわけで極端な煽り
報道ばかりするマスゴミとは一線を画していたのが印象的だった。

 そういう氏の含蓄ある言葉はサッカー界の道標だったわけで、日本
サッカー界の恩人の1人でもあるし残念でならない。

 ご冥福をお祈りします。

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ハリウッド版... なかなかでき... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。