女子バレー 北京でのメダルは厳しい！

　今日行われた女子バレーの北京五輪アジア予選＆世界最終予選で、
6連勝で既に出場権を持っていた日本は最終戦でセルビア相手に2セット
アップから逆転負けを喫して3位となった。
　実は、この大会の順位は重要な意味を持つのだ。
　2日前に韓国に勝って2大会連続の五輪出場権を獲得した日本だったが、
参加国の面子を見れば この組み合わせや対戦順で出場権を取れない
方がおかしいと思った。
　そして出場権を取るだけでなく内容も問われるし、日本は気付いてない
かもしれないがホームアドバンテージ全開の中での試合だけに全勝での
1位通過ができなければメダルは厳しいと思っていた。

　一応5試合目の韓国戦に勝ち、5連勝で出場権を獲得したまでは
よかった。
　5勝した中でストレート勝ちがカザフスタン戦だけというのが気になった
のだが・・・・・

　肝心のセルビア戦で2セット連取してから逆転負けするとは思わな
かった。
　セルビアの世界ランキングは7位で、8位の日本より上ではある。
　ただし開催国でないセルビアにしてみれば‘4位以内に入って出場権を
獲得すればいい’という感覚で臨んでいると思えるから、絶対に勝たないと
いけない相手だった。

　4年前はイタリアやロシアがいたがフルセットで勝ったイタリアとアテネ
本番でも同じグループに入った。
　ところがアテネでのイタリアと最終予選のイタリアは別のチームと思える
ぐらい強く3－0で完敗した。

　つまり

最終予選のイタリアは‘4位以内に入れればOK’という感覚で

臨んでいたのだ。

　それを考えるとセルビアは今回より北京での方が強化されていると思った
方がいいだろう。
　にも拘らずセルビアに2セット連取してから逆転されているのだから、
北京では厳しい戦いになると思われる。

　本番では6カ国が2つのグループに分かれてリーグ戦を行い、上位の
4カ国同士がタスキがけでQファイナルを戦う。
　シュミレーションすると日本よりも格上が中国・キューバ・ブラジル・
イタリア・ロシアそしてUSAの5カ国。

　格下と思われるのがベネズエラにカザフスタン、アルジェリア。

　例えばブラジル・イタリア・ポーランド・ベネズエラ・アルジェリアと組めば
ベネズエラとアルジェリアに勝てば確実に4位以内に入れる。
　しかしトーナメント初戦で別グループの1位か2位・つまり中国やキューバ
との対戦になる可能性が高い。

　今のままでは、よくて前回同様Qファイナルで

敗れ5位タイだろう。　

　ただし運が悪ければベネズエラかアルジェリアではなく、セルビアと同じ
グループに入る可能性があるのだ。
　今日のような試合では本番でも厳しいのでセルビア戦は負けを計算しな
いといけなくなる。
　どこをどう考えても‘メダル獲得’など現状のままでは夢のまた夢としか
思えないのだが・・・・