ファンタジー系ウルトラ作家・山田正弘

 昨日アップしたウルトラセブンの‘散歩する惑星’の脚本を上原正三と
書いたのが、山田正弘。
 このEPが第1期ウルトラでは最終作品になってしまった。
 セブンでは、このEPの他に金城哲夫と共作したゴドラ星人が登場する
‘マックス号応答せよ’の2作を担当したのみだった。 

 考えてみると山田氏の作風はハードSFのウルトラセブンより寓話風の
ウルトラマンなどの方が、収まりがよかったのだろう。
 だからウルトラの姉妹作品である‘快獣ブースカ’の1話も担当している。

 ウルトラQでは、ファンタジー系の中川晴之助監督と組んだ ‘鳥を見た’
‘育てよカメ’‘カネゴンの繭’を担当。
 その後は野長瀬三摩地監督と組んだ‘ペギラが来た’‘東京氷河期’で
冷凍怪獣・ペギラをデビューさせ、更に‘さざめ竹の花が咲いた年は不吉
な事件が起きている’などの言い伝えが楽しいパゴスが登場する‘虹の卵’
を担当。
 これはバルタン星人の生みの親である飯島敏宏監督のウルトラデビュー
作である。

 つまり第1期ウルトラの名監督・野長瀬三摩地&飯島敏宏監督の

デビュー作品の脚本を担当しているのである。

  ウルトラマンになるとパゴス同様、バラゴンの着ぐるみを流用したネロ
ンガやガボラが登場する‘科特隊出撃せよ’‘電光石火作戦’やカカオ
豆が常食のゲスラが登場し、ホシノ少年が宝石密輸団相手に奮闘する
‘沿岸警備命令’

 更にアボラスとバニラの国立競技場でのバトルが印象的な‘悪魔は
ふたたび’を金城哲夫と共作し、人間を標本にする怪人・ダダが登場する
‘人間標本5・6’や攻撃される度に強くなるザラガスが登場する‘射つな!
アラシ’を担当している。

 私的にはダダが登場するEPや、アラシの憎めないキャラを前面に出した
ザラガス編が印象深い。 

 中川晴之助作品では3話中3話。 

 野長瀬三摩地作品では22話中8話を担当しているように、この2人と
特に相性が よかったようだ。 

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